沖縄の知事選挙
箱根駒ケ岳 中盤全紙 これは、ゴルフ場へ行く道で描いている。とても良い場所があるのだが、ゴルフ場で怒られそうなので落ち着かない。
沖縄の知事選挙はよほどのことが無い限り、前那覇市長の翁長雄志氏が当選しそうだ。それほど、現職の仲井真氏への怒りが沸騰している。仲井真氏は米軍基地の辺野古拡張計画で、沖縄県民を欺いたと見られている。仲井真氏としては、要領良く安倍政権と取引をして、沖縄振興計画を勝ち取ったつもりかもしれないが、そのようには受け取られていない。むしろ、政府に媚びて、沖縄を売ったと言うように見られているようだ。辺野古移設反対を約束したことはないと、今に成って主張している。前回明確に前選挙に主張すれば、当選できなかったはずだ。あのときものらりくらりその場しのぎの態度だった、選挙に入ってから辺野古移設反対を明言した。選挙戦の中で、そう言わざる得ないと、そうでなければ当選できないと考えたのだろう。こうした態度が沖縄県民を欺く態度と受け取られているのだ。今回の選挙でも、選挙戦に入れば何を言い出すか分らない所がある。
今回の沖縄知事選挙は、10月30日公示11月16日投票である。4人が立候補予定している。公明党は自民党の再三の仲井真支持の要請を断り、自主投票を決めたようだ。と言うことは、実態としては、翁長雄氏支持に公明票は流れると言うことである。沖縄の選挙はいつも公明党の動きで決まっている。公明党は安倍政権の与党と言うことではあるが、さすがに沖縄党本部は党員の意思を無視することが出来なかったのだ。それくらい、辺野古移設反対の主張は沖縄の県民の中に強い。また、歌手の喜納昌吉氏にもほとんど票は入らないと予測する。自分を辺野古担当副知事にするなら、立候補を取りやめてもいいという様な事を言っているそうだが、すでに辺野古移設反対を明確に翁氏が主張している。もしそれを大切に思うなら、選挙に出ないことだ。喜納氏の発言を聞いていると、政治家には不向きだということを感ずる。歌手としては魅力的なのだが、残念である。
沖縄の地域の特性を考えると、安倍政権の目指す能力主義を徹底して、国際競争力ある経済。こういう考えとは適合しない。沖縄らしさと言うものが、何かということまでは私には分らないが、琉球王国という独立国だった意識が今も息づいている。特に近年においても、悲惨な地上戦を体験した。そして1971年の沖縄返還までの、アメリカ占領は耐え難い歴史がある。そして返還後も沖縄に基地を押し付ける形で、日本全体がその負担を逃れてきた。こうした差別を受けたことに対する怒りは、日本国民全員が深刻に考える必要がある。実際に沖縄基地負担軽減と言いながらも、一向に進まない現実がある。確かに歴代の政府が口先では軽減を主張している。それなら、無人島に基地を作ればいい。適当な無人島はいくつもあると言われている。しかし、それは米軍が受け入れない訳だ。米軍はいまだ占領軍意識でいる。海兵隊員が息抜きが出来るような地域に基地が欲しいと言うことではないか。
沖縄知事選挙は不幸な選択を迫られた選挙だ。辺野古移設反対は、沖縄差別反対ということだと思う。なぜ沖縄だけにいつまでも基地た集中させておくのか、という怒りを感じる。それに無反応な、日本全体への怒りを感じる。あの名護市長選挙の時に石破氏が沖縄開発基金構想が、裏目に出たことでも分る。お金で基地と言う迷惑施設を我慢させようという政府の方針への怒りだ。しかし、どれだけお金を出そうとも、核廃棄物の処理施設が出来ないと同じことである。お金で暮らしを買い取ることはできない。沖縄基地軽減以外に、道はないのだ。どこか外国と言っても無理である。無人島に行ってもらう以外方法が無い。その米軍基地の島に自民党の好きなカジノでも作ればいいだろう。あの竹島はどうだろうか。韓国と日本と、アメリカで共同管理して行く。と書きながら思うことだが、安倍政権の本音は、基地軽減どころか、日本軍創設である。沖縄の基地軽減など、待っていたのでは間違ってもないと考えておくべきだ。