迷い犬の保護
舟原で先日シェパードを保護した。朝、6時になるのを待つように下の家の方が、犬がうろついていると知らせに来てくれた。見に行くと2歳ぐらいのシェパードの雌である。首輪に鎖が付いていて、引きちぎられている。足の裏を見ると、少しも痛めていない。それほど遠くない所で飼っていて、逃げ出した犬だ。と言っても散歩で見かけたことはないから、2,3キロ以上は離れているだろうと想像した。人懐こい犬だが、今は不安でこうなっているが、飼えば相当に手を焼く犬に見える。下の道路のガードレールに繋いで、誰か探しに来るのを待つことにした。水だけは与えたが、飲もうとはしない所を見ると、まだ逃げて時間が経っていない。10時くらいまでそうしておいたが、誰も探しには来ないようだ。警察に電話をかけた。警察からはすぐ人が来た。犬の状況を説明し、飼い主は探しているにちがいないから、昼ぐらいまで様子を見た方がいいと話す。
それで探している人が来なければ、私から、平塚の保護センターに電話をしてみると話す。警官はその前にと話を遮って、私の名前や年齢、家族構成など職務質問をする。激怒する。何故、犬を保護した人間が、自宅にいて話している。家族構成や、年齢など聞かれなければならないのか。失礼ではないか。どういう権利でそう言う事をするのだと主張する。警官は決められたことで、このような指示を受けているとか、のらりくらり言い訳をする、さらに怒りを爆発させてしまう。それなら、もう帰ってくれ。犬は私が必ず何とかするから、警察は関係しないでくれ、と追い返す。昼まで待っても、誰も来ないので、平塚の保護センターに電話をする。そっちにも連絡がない。ともかくセンターから見に来るとのこと。1時間もすると2人でワゴン車に乗って駆け付てくれる。1週間保護してもらい、連絡を待って欲しい。飼い主が見つからないときには、私がその後の面倒をみるから、絶対に殺処分をしないで欲しい。こう約束して連れて行ってもらう。
今はそんなに簡単には殺処分をしない。引き取られる犬も多いと言われていた。5日目に成って、平塚のセンターから飼い主が問い合わせがあり、無事引き取られたということである。良かった、ほっとした。先日、狂犬病の予防接種に福ちゃんを連れて下宿の方の公民館に行くと、そこにお爺さんとお婆さんが、そのシェパードを連れてきていた。やたら引きづって、おじいさんが手を焼いていた。この犬逃げたでしょう。と話しかけると、何度も逃げるんだとのこと。この前も逃げてだいぶ上の方で見つかったという事だなど言われていた。何も言わなかったが、良かった。今度は逃げられないようにしてほしい。しかし、あれでは散歩もできないだろう。それで余計に逃げるようになる。なにしろペット殺処分30万匹の国である。むごいことだ。許されないことだ。今の日本という国の命との向かい合い方が表れている。ペットを飼うのは、個人である。日本人のかなりの数人間がおかしくなっているきがする。
福島第一の原発周辺のペットの保護数は3000匹と聞いた。UKCジャパンでは、必死に保護活動を今も続けている。その活動は、殺処分0を目指す活動にもつながっている。寒川の施設では、毎日ボランティアさん達が犬ねこの世話を続けている。そのひたむきな努力はすごいものがある。カヨ子さんは継続的に出掛けている。申し訳ないのだが、わたしは行けないでいる。大勢の方が、犬や猫の保護に淡々と継続されている。全く素晴らしいし、頭が下がる。一方で殺処分30万匹である。今日の日本がそのまま表れている。犬猫を守ろうという素晴らしい精神の方々と、捨ててしまって平気な無残な人たちとが、混在している国。殺処分などない国は、幾つもヨーロッパにはある。日本では目に余る、それなら飼うなよ。と言いたいようなひどい飼い方をしている人も多い。よほどの覚悟がない限り、生き物を飼うことはしてはならない。脱走したシェパードはひとまず良かった。
昨日の自給作業:枝豆の植え付け1時間 累計時間:11時間