冷房犬小屋を作る
犬が9歳になり、夏の暑さが耐えられなくなったようだ。来年の夏を思うと、冷房は不可欠なようだ。ピットブルも暑さに弱いし、今度来たセントバーナードの福は、この夏暑苦しくて居たたまれない様だった。写真は土台である。人間は我慢するが、犬は駄目なようだ。そこでついに冷房犬小屋を作ることにした。4畳半程の犬小屋である。一番大事な部分が基礎づくりである。下に断熱材を埋め込んで、その上に10センチのコンクリートを打ってもらった。土台の高さにブロックを2段積んだ。床は水洗いが出来る排水溝のある構造である。この上に小屋を建てる訳だが、窓は小さくして、二重にする。防音にも断熱にもなる。外壁も内壁も板張りで作り、間に5センチのスタイルホームを入れた。もちろん天井裏にも入れた。外の暑さが中に入りにくいし、中で啼いても外に音が漏れる量がだいぶ減った。問題は福と雷田が一緒に成れないので、二つに小屋は分けてある。現状では隣に居るのは分かっているが、まあ許しておこうという位のところである。まだ、1週間だから、少しづつである。
4畳半をさらに2つに分けて、雷田とどんちゃんの2頭と福1頭が入っている。ドンチャン達はさらに家の中に出入りできる構造で、いつもは家の中に居る。外気の遮断をきっちり行った。寒くなってきた朝でも、犬小屋の中は大分温まっている。犬の出す熱量が相当大きいようだ。窓は押し上げ式の小さなものが一つなので、夜も開けたままであるが、ガラス窓だけで寒さが入ってくるようでもない。福の方は、昼間は広い運動場に出してあるのだが、遊んでやらない限り運動はしない。朝3キロくらいは散歩はしている。午後も一度は外に連れて行ってやる。畑に行くときにつれて行きつないでおく。大人しい性格なので、どこにでも簡単に連れて行けるのがいい。福ばかり連れて行くので、雷田がいよいよ気に入らない所が困る。餌をなかなか食べてくれない。
夏の暑い時間だけでもこの中で犬に暮らしてもらう。この程度なら、冷房機の使用も少なく済ませられるのではないか。人間の方はもう長い間、冷房と言うものと縁なく暮らして来た。しかし、犬を弱らせる訳にはいかないので、苦渋の選択である。暖房の試運転はしてみたが、すぐに暖かくなる。もちろん暖房は使わない。今のところ3頭とも気に入ったようで、前よりおとなしく暮らしている。どの犬も自分の為に小屋を新築してもらえたことを理解している。不満はあるようだが、一応馴染もうとしている。犬は言葉が分からないが、気持ちを読む力は人間より強い。どのように考えているかぐらいすぐ理解する。受け入れる力である。不満を言わない。雷田歯先日足を怪我した。今も痛そうである。しかし、痛いのはもう前提として受け入れて、脚をかばいながら普通に散歩をしている。仕方が無いことでくよくよしない所は徹底している。
福は来た時の訓練された犬から、笹村の家族に成ってすっかり、その分野放図になった。子供のころから様々犬と暮らしてきたが、どの犬も飼い主に似て来ると言うか、自己主張が忽ちに強くなる。わがままになり大人しく従うということが無くなる。犬はいつでも、力関係を計っている。人間を支配しようとする。自由にはさせるが、犬には厳しいほうだとおもう。厳しく従わせるが、委縮はさせたくない。犬らしく、自由で、奔放で、やんちゃであれば、その犬本来の良さが個性として表れて来る。人に従うのだが、人に対して自分を発揮できる犬。セントバーナードは大きな犬である。中には凶暴なものもいないではない。人と本当の信頼関係を構築することが無いと、扱いにくい場合もある。今はとてもいい犬になった。