タマネギの栽培
タマネギには今年も力を入れている。毎年それなりに力を入れている割に、上手くいったことが無い。今年こそである。ことしの苗作りについては、少し進歩してまあまあのところである。プロの農家から見れば、失敗と言うことだろうが、一応は出来た。苗箱方式でも少しはできる。来年はセルトレーでやってみようか、など考えている。タマネギも保存して一年食べる野菜である。こういう農作物は一人でやるより、グループで取り組む方が合理性があると考えている。小田原ではタマネギオーナー制度が取り組まれている。下中地区ではタマネギに取り組む農家が沢山ある。100軒の農家が20ヘクタールを耕作している。政府の方針によると、5年後には1軒になるのだろうか。4000円で200玉のタマネギがもらえるらしい。一個20円。農の会では1個50円くらい。苗を購入すると、1本6円。タマネギの会を作り300玉程度のタマネギを自分で作れないだろうか。
それにはともかく技術である。下中の農家のタマネギの栽培技術は高い。色々のやり方があるらしいが、とても工夫されている。慣行農法である。有機農業でタマネギを作る場合、問題はタマネバエである。毎年被害がある。堆肥や鶏糞の臭いで集まる性質があるので、とても扱いにくい。対策としては、できるだけ早く堆肥を入れて、充分に畑になじませる。しかし、それでも完全には防げないので、対策を検討しなければならない。もう一つが草である。ネギ類は草と共存が苦手である。草に埋もれると玉が小さくなる。暖かくなってくると時期、草が一斉に出る。春先稲などに気を取られていると、草が取り切れないほど、広がっている。良いタイミングで草取りが出来るかどうかが、大きなタマネギになるかの分かれ目になる。良く耕して、草取りがしやすい畑にしてみた。畑の土壌が出来てきて、変な草が減ってきたので、今年は草取りが出来るかもしれない。
トラックタ―でよく耕した。秋の小松菜で良いタイミングで耕せば、草が出ないということを経験したので、今度は、タマネギで試してみる。松本さんにそのことを相談したら、「耕し過ぎると、土が消耗します。」こう言われた。なかなか深い土の見方である。「それは、土の腐植が消耗するということか。」と質問したのだが、「まあー・・・そう言うこともあります。」と言うようなことだった。土は不思議なものだ。土壌の消耗という観点で、土を観察してみよう。耕し過ぎるほど勤勉ではないので、そういう心配は不要かもしれないが。この土壌に対する感じ方は参考になる。耕すことで、団粒構造を壊すということも言われる。不耕起と言う考えもここに繋がる。どうもイメージ化できない。自給の延長のような5畝程度の畑は、多様な種類の野菜を手掛ける。不耕起で安定的に作ることは、よほどの観察力が無いと出来ない。放任になってしまう。耕す所は耕した方が、ネギ類の場合は良いようだ。去年の比較実験では、作業性がともかく違う。
実は今年は、タマネギを1000もの苗を植えた。大部分購入した苗だ。自分の分は3分の1くらいだ。麦を家のそばの畑には蒔かなかったので、畑に余裕があった。いつかタマネギの会が出来る位の技術になるにはある程度の量を作ってみなければ話にならない。これで3軒分くらいである。なにしろ、野菜では成功が少ない。大雑把な性格では野菜は出来ないようだ。大豆も良くなかったが原因が分からない。どの野菜も要点をまだつかんでいないから、合理性が放任、手抜きに流れてしまう。タマネギも時間を記録しているのだが、余り時間がかかるようではだめだ。年間5回程度の作業で、タマネギが自給できるシステムづくりである。
昨日の自給作業:タマネギの植え付け1時間、長ネギ、ホウレンソウ種蒔きなど1時間 累計時間:17時間