福島の牛出荷制限
汚染の可能性の高い牛肉は福島県南相馬市の6頭、浅川町の42頭、郡山市などの84頭の計143頭で、少なくとも35都道府県に流通したことが判明した。喜多方市は福島第一原子力発電所から約100キロ・メートル離れている。また、郡山市の1戸の稲わらから検出されたセシウムの最高値は、1キロ・グラムあたり50万ベクレルに上った。立命館大学安斎名誉教授によると、50万ベクレルの稲わらを毎日1キロ、4カ月食べ続けた牛の肉の放射性セシウムは1キロ当たり約6万ベクレルに成るという。それを人間が200グラム食べても内部被曝(ひばく)は0・2ミリシーベルトで「健康に被害が出る程度ではない」(安斎名誉教授)ということにを発言している。「野ざらしにされていた稲わらがあり、それが餌になっていたのは想定外」と農水省の担当者。畜産の担当者が、その程度の想定が出来ないという人間であっていいのだろうか。
今さらながら、政府の無能ぶりが遺憾なく示されている。何もせず、決定すれば福島県全頭出荷停止と言うような、飛躍した話が突然出て来る。今回の事件を想定し、指摘した政治家はいなかったのか。事が起きてから文句を言うだけが政治家ではない。被災地のボランティアに出掛けていて、頭を使う暇がなかったのか。議員の皆さんは何をしているのだろう。多分畜産農家の皆さんにしてみれば、ごく普通のことだし、毎年のことだったのだろう。政府のパニックを起こさないためのニセ情報が効きすぎている。100キロの距離で、藁が50万ベクレムと言う値に成る場所がある。こうした場所に子供達が居た。今もいる状況だ。野外の藁がと言うことは、土壌もそうした値に成る場所があるということに成る。50万ベクレルの土壌であれば、移行係数が0,001の作物でも汚染の可能性がある。米が0,1と言われて、5000ベクレルで作付が出来ないことに成っている。かなりの作物が汚染の可能性があるということに成らないか。確かに、藁が特殊ということはある。しかし、100キロの距離で50万ベクレルである。
政府はことが起きてから騒ぐ位しか出来ない。牧草は危ないと思ったから対応したと言うが、そうではない。牛乳から放射能が検出されてから、大騒ぎをした事を忘れない。直ちに健康に影響がないと、風評被害を起こさないように、がんばろう福島である。それでは海産物はどうか。川魚の問題もある。どうせたたちに健康に影響がない、と言ってごまかすに違いないから。自分で考える必要がある。風評に踊らされていると言われようが、確実なものを食べておけばいい。海ではどういうことになるのだろうか。薄まって大したことにならないのか。どこかに沈みこんでゆき、海洋深層処理のように収まらないのか。拡散しないまま、固まって層に成って、海流に乗ってどこまでも流れて行くのか。海洋の専門家はこういう時にこそ、積極的に発言してもらいたい。もちろん、発言はあるが、見落としているのかもしれない。
この50万ベクレルの藁の場所ならさすがに値に出るかもしれないが、1万ベクレル程度では、空間線量を計っても大した数値への影響が出ないはずである。周辺の低い部分と極端には変わらない所が困るのだ。行政が空間線量を計るようになったのは、問題が出ないということを確認できたからだ。そのものを計らない限り実態は把握できない。先日NAOさんと言う方が教えてくれた。東京都の焼却場の値、小田原の値。これを見ていると、小田原の実態が少し見える。小田原は低いと言うことだ。お茶の汚染で驚かされたが、東京の焼却場よりも低いということに成る。ごみは暮らしの実態を反映する。是非、継続して計測してもらいたい。東京でも実に値が不自然なところがある。採取された方法が違うとか、排気ガスの処理法が違うとか、小田原の実態を知るには、焼却場の継続的な測定である。空間線量が同時に計られているが、これは0,06マイクロシーベルトであり、前回より低くなっている。剪定枝の持ち込みの時期があるのか。
昨日の自給作業:田んぼの草取り1時間 草刈り1時間 累計時間:35時間