ホロホロ朝市

   

段ボールコンポストの紹介でホロホロ朝市に出た。小田原野球場のある上府中公園である。今月はイベントが多く、毎週どこかに出ているような状態である。段ボールコンポストに対する市民の意識が変わってきていることが良く実感できた。ここ数年の努力がだんだんに実を結んできたことを感じる。段ボールコンポストの名前の浸透は、この1年格段に進んできた。生ごみをたい肥化しているものだという認識は、かなりの人の反応で確認できる。しかし、何故段ボールコンポストでたい肥化をするのかについては、だいぶ認識に差があるようだ。ごみを減量するため、ということは案外に認識されていない。むしろ、家庭でたい肥を作る方法ということを話される皆さんが多い。必ず作物を持って出てきたことも効果があったのかもしれない。ほかほかの土を作りたいという人には感激した。美味しい果物を食べたいから、やるのだという人もいる。

一人止めたというかたと話す事が出来たので、その理由を伺った。臭いが駄目だったそうだ。やっている自分は案外に大丈夫だったのだが、ご主人から、なんだこの臭いはと言われたのだそうだ。臭いについてはアンケートでは90%の人が大丈夫と答えている。しかし、臭いは個人差が大きいから、駄目な人にはだめなものだ。もちろん虫が厭だという話は何度も出た。虫対策をまとめたので、ここにも転記する。

段ボールの隙間から虫が入らないように、ガムテープをきっちりする。
流しの三角コーナーで虫が卵を産む可能性があるので、生ごみは早く入れる。
段ボールの中に入れる洗濯袋方式は、良くかき回せるので虫が発生しにくい。
水分過多にならないように管理する。撹拌を良くする。
粉ダニの場合は、退治が難しい。水アブの類は温度を上げると効果が高い。
60度以上に2日間上げれば、大抵の虫は卵まで死滅する。
「廃油、小麦粉、米ぬか、ごはん、黄粉、納豆等」を入れると温度が上げる。
虫が出たら、潮時と考えて、堆肥にしてしまう、諦めも肝心。
虫が湧いた堆肥は畑で使っても問題はないです。
基材を引き継ぐと虫まで引き継ぐことがあるので、完全交換も必要。
ビニール袋に全体を入れ日光に当てる、地獄袋方式も効果があります。
☆究極の対策は、虫を好きになる事が一番。

今回の出店はどこで間違えたのか、環境政策課というブースになった。それで名札も環境政策課ということで用意してあった。それで一日環境課職員となった。これはいい経験であった。市民の反応が少し違う。普段生ごみサポーターということで、市民ボランティア的に受け止められているののが、仕事で来ているというイメージのようだ。確かにこれは市の職員は大変だと思った。市民の中には市の職員を見ると、この機会に日頃困っていることの、苦情を言いたくなるという人がいる。実は私もそうである。市の職員が縦割りを装う意味が良く分かった。縦割りは最近では個人別になっていて、その担当は私ではないという場合がほとんどで、その人が居ないとまた来て下さいになる。また苦情を言ってしまった。

小田原の家庭ごみをどのように処理すれば良いか。現在最終報告書が作られている。私も書いているのだが、状況を知れば知るほど、困難なことばかりである。素晴らしい仕組みは全国には沢山存在する。しかし、小田原の財政状況では到底取り組むことが出来ない。実際にやれるのは家庭での現状努力ぐらいである。段ボールコンポストの基材の提供ですら、充分にはできない。理想論を展開すべきか。現実論を煮詰める方がいいのか。とても迷っている。

 - 環境関連