あるNPO法人のこと
以下の事は、私の知りえた事実を記すが、個人の名誉にも関わる事でもあります。書くことは躊躇しますが、真相とまでは言えないことでもあります。しかし、かかわりの中での事を書いておくことも、今後の農の会の活動の為に重要と思い、公表する事にします。関係者の中には以下の事は、事実と異なるという意見もあろうかと思います。意見があれば、掲載したいと思います。
小田原において、一年前、あるNPO法人の理事長が、2000万円のお金を曖昧にしたまま、行方不明になった。現在も不明のままである。1週間前、そのNPOで中心的に活動していた、H氏と話す機会があった。いよいよ小田原を離れ、ある地方に移住する事になったという。H氏は問題が起きて以降1年余り、小田原にとどまり後始末をしていた。その人は、K理事長がどこか他地域からこのNPOの仕事に呼び込まれた人である。その人が小田原を離れたので、この機会に、私の知っている部分だけでも書き止めておく必要があると考え、記すことにした。K元理事長とは結構古い出会いであった。10年以上前の事になる。ごみ堆肥化協会の総会で会ったのが最初だったかと思う。K氏は第一生命に勤務していたが、環境問題が深刻なので、退職してこれからは、地球の環境を蘇生するために一命を賭す覚悟だ、と言う事だった。山田純さんの家で会うこともあった。あちこちに顔出すようになった。しかし、どうも環境団体が隠れ蓑で、本質的には○○水と言う、何でも解決してしまう水を商売にしようとしていた。環境運動の資金が必要だったのか。その点は不明であるが、その種の人には怪しい人がままあるので、出来るだけ近づかないようにしていた。
砂漠の緑化、有機農業の普及、自然食品店の営業、農業系のNPO法人の立ち上げ。めまぐるしく展開した。アグネスチャンさんなど呼んで、テレビと協力してイベントだけは華々しく行う。活動が目立つようになるにしたがって、あしがら農の会とは活動の重なる所もあり、アチコチから悪い話を聞くようになった。農家の神経を逆なでするような、言い方や行動がある、と言うのだ。「ミカンをS農法でやれば、10倍にも売れる。それをやらないのは、無知蒙昧だからだ。」と言うような事を吹聴して歩いている。「イベントなどで、迷惑をかけているのに地元農家に配慮がない。」これは同じ地域の農業系NPO法人として、迷惑な事になりそうだから、「口だけではダメだ。実践すべきと。」K氏を説得した。小田原市の担当の相談もあった。農の会を通して、田んぼを借りて、田んぼを一緒にやった。ところが、蜜柑園でも田んぼでも少しも成果がない。いよいよ地元農家から、悪い噂ばかり耳に入って来た。一方、政府の補助金とか、小田原市の助成金とか、政治団体の援助金とか。巧みに申請して手に入れて居るのは上手い。こういうものは書類だけで、本当の所は見る能力がない。審査関係者におかしいから注意する必要が在ると、進言した事もある。所がそれは、中傷だと言う事で、下手なことは言うべきではないと、逆に注意される始末だった。
確かに、詐欺行為であるという確証がある訳ではない。しかし、田んぼの活動に入って一緒に作業してみれば、大体の活動の実態は分かるものだ。これは手の打ちようもないと私は、ある時点から見限った。2年ほど前の事だ。それからはいよいよ実態のないとしか思えない。○○水の販売には力を入れていた。地方の農業高校なども巻き込み、理解しがたい事も始めた。末期的だとは思っていたが、そして一年前、突然K氏が消えた。とH氏から相談された。残された関係者は負債をかかえて、大変なことになった。未払い金が相当にあると言われていた。その後どのように処理したかわわからないが、H氏も小田原を去り、このNPO法人は活動を終えた。こうした、NPO法人を隠れ蓑のように使う、いかがわしい活動が結構ある。しかしその実態は、内部にまで入らない限り、見えるものではないし。私が言う事など、聞く耳を持つ人は居なかった。
K元理事長は、名誉慾の強い目立ちたがりの人だった。派手なスタンドプレーが好きだった。そうした機会に、いつもあしがら農の会を巻き込もうと、強引に誘われた。心して、一切かかわりを持たないようにしていた。小田原の他のNPO法人の中の、同じような傾向を持つ団体は、こぞって加わって目立とうとしていた。そのために、いかにも活動が盛んで、何かを行っているかのように見えてしまった。私には○○水の宣伝行為に利用されている、他団体が哀れだし、同罪だと思った。罪があるとすれば、様々な助成金を、本来の目的でないところに使ってしまったことだろう。会社がさまざまであるように、NPO団体もさまざまである。特定非営利などと言う言葉で、ボランティア団体の1種と思い込んだら、大間違いになる。