ピースカフェ不定期刊行へ
ピースカフェー26号は「あしがらの俳句」特集です。私の作った句です。
「石、ガツッン 鍬、明神に 黒く立つ。」
「冬は来た。 竹踊らせて 鋸を噛む」
「枯葉霜 さくさくさくっと 踏み分けて」
「霜降りて 芽を出す草の 春の夢」
「草取りて ネギ類の自尊 許せしか」
26号のあしがらの俳句特集ではあしがら地域が、文学的な土壌である点に着目しようとしました。多くの文学者が生まれ、住んだ地です。文学館の説明には書かれていないことでは、太宰治は逃れるように小田原にやってきて、「斜陽」を書いたそうです。紙面にも書かれているように、今も文学活動は盛んです。
ピースカフェーは26ヶ月前ですから、2005年の11月に始まりました。憲法9条の日本の平和主義が、変えられてしまうのではないかという、危機感が出発点です。あらゆる角度から、平和主義を守らなければ成らない。我々としては市民活動の分野からも、声を上げなくてはならない。そして、平和主義の新しい芽を育てなければならない。このように考え、第21回参議院選挙の2007年7月を重要な目標地点とし、活動を始めました。
そこまでの時限的活動として、出発しました。参議院選挙では幸いなことに、憲法改定を目標とした、安倍自民党は、国民から強く批判され、大敗の結果となりました。ピースカフェが役に立ったと言うほどのものではありませが、止むに止まれぬ気持ちは、全国民に満ちていたのだろうと思います。選挙後の民主党内の憲法改定論者との連立など、油断できない状況もありました。しかし、現時点では、ほぼ、そうした可能性も無くなり、新たな状況を迎えていると思います。
ここで一先ず、月例で発行してきた、「ピースカフェあしがら」は終わりに致します。ただ、毎月3000通が配られるまでに育ったものを、ただ止めてしまうのも、もったいないだろうという声もあります。そこで、常連の中から、こういう特集を組みたいという意見があるときには、その発案者が提起して、発行する。こういう新方式で進めようと言う事になりました。今、「お産特集」や「原子力問題特集」の意見が出ております。すぐにでも1月に出されるかもしれませんし、また、ここで終わるかもしれません。
又、あしがら地域では、ごみ処理広域化が協議されています。ごみ問題は民主主義学習の最適な課題となります。広域化して見えなくなる危険があります。広域化における経済的合理性も、大いに疑問が出てきています。この問題にも取り組みを強めてゆくつもりです。国全体としては、農業問題が深刻化し、私自身の暮らしにも、大なり小なり影響があります。昨年12月に有機農業推進法が制定され、この課題も地域地域で進めなくてはなりません。小田原市が、全国最初の有機農業推進計画制定の市になるよう、進めるつもりです。足元から、暮らしの視点から、取り組むべき課題は押し迫っている様相です。
以上のような、案内を郵送分のピースカフェにはつけました。TAKEさんの発案で平行して続けられてきた。ピースカフェ連携のブログも、徐々に定着してきました。これからも連携を広げるように、努力したいと思います。ブログでの連携は、個別的でありながら、一定の繋がりが持てる。今までにない、個人の責任と一定のグループでの主張と言う、新しい可能性が在ると考えています。細部が細部のまま群である。まさに民主主義の学習です。まだ、インターネットの世界が、どのように展開されるのか、未知数ですが、個人が、マスメディアと同じ条件にいる側面もあります。この可能性に今後も挑戦してみるつもりです。