民主主議とは何か

政府与党は自民党と公明党が過半数割れをして、国会は話し合いをした上で、妥協しなければ進まなくなった。その結果議会制民主主議に少し近づいた気がする。つまり、 民主主議は決められない政治なのだ。これを理解している総理大臣が石破氏で良かった。
このまだろっこさと曖昧な第三の道の選択を我慢しなければ、よりよい民主主議は生まれない。韓国では少数与党が堪忍袋が切らして、戒厳令を独断で進めた。権力者はとかく自分の力を誤解する物だ。政治家はあくまで国民に委任されている範囲の存在である。
日本の政治も少数与党という状況に、政治家が慣れていない。国民も慣れていない。慣れないうちに、参議院選挙になるのだろう。十分な議論で起こる決まらない政治の停滞をどう考えるかが選挙に対する国民の判断になる。この選挙はSNSでまたおかしなことになりそうな気がする。
日本の政治に民主主議が戻りしたかと言えば、まだまだ不十分である。民主主議とは何か。何故、大切な政治の在り方なのかを考えてみたい。民主主議は当事者が一番重視されて決める政治の手法である。医療保険制度であれば、医療関係者や、患者が重視されて決められなければならない。
財政や予算は当然考慮されなければならないが、そのことと民主主議は別の問題である。重要なことはどうすれば、医療関係者が正しく評価され無ければ成らない。仕事に誇りを持ち、継続できることが最も配慮されなければならない。同じく患者が十分医療を受けられる仕組みが必要になる。
そのためには当事者の意見を十分聞くと言うことが、民主主議の基本になる。確かに制度としては国民も意見が言える制度はある。「パブリックコメント」という制度である。私も当事者として何10回か意見は出したが、全く無視されたとしか思えない、反応すらない結果で有り、空しいことであった。
せめて「意見をいただきました。」と言う返信があり、「結果、この点ではこのように判断しました。」ぐらいあっても良さそうなものだ。その当事者を重視する丁寧さがないから、民主主議政治ではないのだなと確認したことになる。
石垣島が米中対立の最前線である事は明白な事実だ。その時にこの島の安全に対しては当事者は暮らしている住民である。その住民の意見を十分に聞かないのでは、民主主議ではないだろう。この島に敵基地攻撃のミサイル基地を作ることは、この島の危険を増すことになる。
どうすればこの島にくらす物の安全が守れるのかを考えようとしないで、住民の非難だけが説明されている。避難訓練まで行われている。しかし、まともな避難計画では全くない。当然のことである。6万人の人間が吸収まで数日の間に逃げることなど出来るはずも無い。
少なくとも当事者である私は、避難計画を読んでそう考えている。波照間島の住民も九州に避難することになっている。机上の空論である事がよく分る。波照間島がどのような理由で中国の攻撃を受けるのだろうか。すべてがこのように馬鹿馬鹿しく出来ている。
敵基地攻撃能力のない島を台湾侵攻をしようとする中国は攻撃している余裕がない。総力を挙げて台湾を攻撃することだろう。その攻撃を邪魔をする可能性が高い、敵基地攻撃能力のある基地は、ミサイル攻撃をしてくるはずだ。300発は瞬時に撃てるという。10発で一つの基地は壊滅するそうだ。
石垣島の住民は基地から離れることが具体的対策であろう。だから基地は住民の居ない場所に作るべきだったのだ。現在の自衛隊基地の場所は極めて不都合な場所だ。何故あんな場所に作ったのか。分っているのは保守系市会議員の潰れたゴルフ場跡地があった場所だと言うことだ。
実際には中国は台湾侵攻は行わない。習近平氏がプーチンほど愚かな人間ではないからだ。今中国は台湾併合のために軍事的侵攻を除外しないとしているのは、軍隊にそうした意識を持たせるためだ。石破氏が「わが国の領土、領海、領空を断固として守り抜く決意だ」 と発言するのと同じである。
中国は政治家が軍隊を掌握することが困難な国である。習近平も軍幹部を理由を説明せずに止めさせている。汚職と言われるが、それだけではないはずだ。時々台湾侵攻の演習を行うのもその一環の政策だと考えられる。尖閣に来ている海警部隊も、その意思表示の一つである。
台湾は内部から中国に編入されるように進めるはずだ。もし台湾侵攻を行い、ウクライナ状態になれば、中国はロシアの二の舞になる。経済的打撃は中国を崩壊させる可能性も出てくる。中国は商人主議の国だ。そんな危ない橋を渡るはずがない。
中国は台湾の中に、親中国政権が出来る事を目指している。現状では台湾独立勢力が政権を取っているが、何時どう変るかは分らない。内部の状況が変るように情報戦を行うというのが、中国の今のところの戦略である。中国は世界一の経済大国になるのが、今の目標である。そうなる自信もあるはずだ。
日本台湾学会と言うところの論文で「中台の軍事バランス」 ―中台の安全保障戦略に与
える影響― 松田 康博 というものがある。私とほぼ同じに、中国は今軍事侵攻をしないと判断をしている。普通の考えである。右翼の明日にでもあるというデマを信じては成らない。
える影響― 松田 康博 というものがある。私とほぼ同じに、中国は今軍事侵攻をしないと判断をしている。普通の考えである。右翼の明日にでもあるというデマを信じては成らない。
両者の軍事力を計測すると、中国 が台湾を軍事的に占領し、長期間固守する能力は、特に米国が介入するリスクと、中国の武力行使が 失敗に終わった場合の多大なコストを考えると、基本的にはいまだに台湾に有利であると判断するこ とができる。」ーー要約
ネットが使える時代である。石垣島に暮らす当事者の意見も交えたプラットホームを作りそこで議論をするのが、民主主議である。確かに面倒くさいことだろう。しかし、当事者が無視されるのでは政治が他人事になるばかりだ。それが独裁政治の始まりになる。
麻生氏の主張の民主主議は政治家を交えて宴会をすることらしいが、そうではない。当事者を重視した議論が基本である。直接民主主議的要素をインターネットを利用して作り出す必要がある。理性ある議論が政治に生まれなければ、良い民主主議国家は生まれない。