石垣島路上寝年間600件越え

   


 石垣島では12月でも路上で寝てしまう人が居る。毎晩2人ぐらいはいるらしい。路上生活者というわけでは無い。家に帰らないで、その辺で寝てしまう人が跡を絶たないらしい。それほど温かいと言うこともあるが、酒に飲まれてしまう人が居ると言うことでもある。

 これは別段石垣島だけのことでは無い。関東でも結構路上寝からの交通事故が問題になっている。それでも路上寝する人は沖縄に多いとよく言われます。人口5万人の石垣市で、毎晩2人というのは多いいのか少ないのか。やっぱ、多いでしょう。

   市役所ロビーで警察が写した写真を展示しているそうだ。暮れになって飲み会が多いからだろう。まあ、わざわざ見に行こうとは思わないが、テレビでは連日報道していた。話題になるだけの現象である。こういう報道の方が他の地域ではこれほどではない気がする。
 
 そう思って調べたら、宮古島でも同じくらいあるし、本島でも多いい。沖縄では路上寝は結構話題なのだ。あれこれ調べると、南国沖縄のイメージがなんとなく外で寝るという感じがあるのだろう。全国平均の三倍らしい。

 海岸で寝てしまう人は多いらしい。これは砂浜で寝たら気分がいいに違いない。満天の星。波の音。海風の心地よさ。海でバーベキューして、その辺の砂に潜って寝てしまうなんて、なんとなく気分よさそうだ。

 石垣サンサンラジオでは、暮れになると、昨日の路上寝は2件でした,等と言っている。まあ、こんな感じで毎日報告がある。一人は三崎町230記念碑前でねていました。もう一人は川の中。うー川の中ですね。川の中で寝てたんですかね。この川の中が意味分からない。河原ではなく、川の中で寝ていたというのだ。これすごくない。危ないサー。

 何故、ここまで飲んでしまうか。「おとーり」をやるからだとされている。おとーりは大きなピッチャーの中にドバドバと泡盛を空けて、ここに水をザーと入れる。これで準備万端、おとーりを始める。いわゆる回しのみの一種である。

 まず演説である。石垣では人品は演説で決まる。まず立ち上がり、コップに準備の泡盛水割りと氷を入れる。とうぜん、氷を入れない人も居る。そして、演説を始める。これが長い。結構長い。気の利いたことを言わなければ、軽く見られるばかりだ。
 
 宴会が盛り上がってくると、誰かが立ち上がって、「おとーりを回します」と挨拶を始める輩がいる。今飲んでいる宴会の主旨や日常の話題など、一通り演説をします。挨拶では無く演説である。

 ここが問題なのだが、演説が終わると、自分のコップに注いであるお酒を一気飲みし、ピッチャーの酒をグラスに注いで、隣の人に差し出します。受け取った人は、お酒を飲み干したら、飲み返えさなければ、立場がありません。そして演説した人(親)にグラスを返す。

 親はまたそのグラスにお酒を注ぎ、先ほど飲んだ隣の人に、グラスを渡します。お酒を飲み干したらグラスは親に返しその隣の人への繰り返しで一周します。演説が終わると、ぐぐーっと飲み干す。ハイ次の人、演説。斯うして一周する。その間回りでは演説の批評をわいわいとやる。

 お宅では奥さんの方が大分上だ。旦那は偉そうでダメだ。というのは私の評価だった。ともかく、笑いをとれないような演説ではだめ。しかも、内容のある上に、立派な起承転結が無ければならない。

 こんなことを延々とやる。らしい。大体、8時ぐらいから始めて、12時過ぎが当たり前。らしい。らしいだけで私はすぐ帰るから、実態は知らない。演説をしているのは飲み屋に行けば、すぐ分かる。カチャシーで踊るような人はまず居ないが、演説している人は普通である。

 石垣の警察では全国の3倍はいるという路上寝対策に、写真サービスをしている。路上寝をしている姿を写真でとってくれるのだ。別段寝相の良さを比べるわけでは無い。撮った写真をポケットに入れておくのだそうだ。効果あるのかねー。跡で恥ずかしくなるだろうというのだが。

 男だけかと思えば、そうでもない。サンサンラジオでも昨日大川では女性が路上寝をしていましたなどと言っていた。ともかく泡盛がうますぎるのが行けない。泡盛は悪酔いしないから、ついつい飲めるだけ飲んでしまう。


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