石垣島の上棟式
石垣のアトリエの家の上棟式を6月28日に行った。天候が良く10日も予定より早くここまで進んだ。旗と矢の立っている、建築中の家が、石垣のアトリエである。お隣が玉那覇酒造の古酒倉庫だ。こちらが北側になる。南西側には4階建てのマンションがあり、そのあいだに作っている。これからは泡盛は玉の露以外は飲まないことにする。お隣のよしみというか有難さである。二つの土地をまたがるように、井戸がある。この井戸は整備すればまた使えるそうだ。ここに泡盛の酒造会社が出来たのは水が良かったからだそうだ。私の家の下に水道があるという事になる。良い場所を見つけることができたと、皆さんに言われてうれしい。水が流れるという事は、とても大切なことで、畑や田んぼも微傾斜地で地中に動きがある方が良い。悪いものが停滞しないことになる。湧き水のある場所が神域になるのも意味があるのだと思う。
風が強い石垣だから、家に囲まれていれば、少し安心かと思いこの場所に決めた。この場所は石垣島でも江戸時代の中心地のような場所らしい。お隣には馬小屋があり、石垣の街の中では唯一残っているものだそうだ。写真は巨木のガジュマルの根の間から、旗と弓が見えている。手前には島バナナがある。この風景を壊さないような家でないと困ると思っていたのだが、なんとなく収まったようだ。形がうまく実現できたようで嬉しくて仕方ない。こういう家なら良い絵が描けるだろう。そう思いたい。
名蔵湾と宮良川を描いた。写真はいつもの描いて居る場所よりさらに一段上の場所から描いた。いつも描いている牧草地がちょうど刈り取りの時期で、草が刈り取られ干されていた。牧草地の草が刈られて、茶色く枯れていた。しばらくしたら、これをロールにするのだろう。ここで作業されていた元気いっぱいの青年を思い出した。大切な牧草を少しでも踏むことは避けたい。そう思い一段上に行ってみた。こちらは雑草だらけだったのだが、きれい整備されていた。ここがバンナ公園の淵になるのではないかと思う。それでトックリヤシが植えられているのだと思う。いかにも南国風ではあるが、これは絵には余計である。ただ額縁のように風景が切り取られるので、その点では風景が見やすい。
朝焼けの名蔵湾である。夏至に近い時期で、朝6時ころである。ずいぶん夜明けは遅くなる。時差が必要なことになる。朝焼けの色が美しかった。3日間この朝焼けを見に通った。手前の畑が徐々に見え出す姿の面白さは格別である。稲刈りを終わっている田んぼもある。手前の刈り取られた草の色が面白い。この色から絵が始まる。遠くの空の色までつながる。そして上には抜けるような空が続いている。6月に収穫する田んぼが一番多いいのだろう。ゆらてーく市場では新米祭りがおこなわれていた。稲作は豊作だったそうだ。梅雨時に雨が少ないという事で、収穫が良くなったのだろう。石垣は相当の雨不足でも農業用のダムが整備されていて、水には困らないそうだ。