アベ政権が何故許されるてしまうのか。
新潟県知事選挙では、自民党と公明党の候補が当選した。野党統一候補が敗れた。アベ政権の欺瞞が暴露されたこの状況下で行われた選挙で起きたことだ。日本人に何が起きているのだろうか。相当深刻な状況に至った気がする。財務省の職員が20名も処分された。自殺した職員もいる。アベ政権を忖度したが為だ。他に考えようもない。麻生財務大臣は何故公文書が財務省ぐるみで改ざんされたのかと質問され、「そこが分からない。」と答えていた。忖度がないとすれば、確かに公文書廃棄行為は全く意味不明の行為になる。自分の立場が危うくなるような、公文書破棄を好き好んでやる奴がいる訳がない。もう理由は誰にでもわかっている。自民党支持者でさえ大半の人はアベ忖度と思っているに違いない。それでも投票行動という批判が出来ないという事の背景にある、いい加減な気分が怖い。そのくらいはどうでもいいという感覚なのだろうか。何をやっても国民は自民党に投票する。理性を失っているかのようだ。
小田原の衆議院議員など自民党議員でありながら、何を考えているのかがわからない。今回の事態に自分の意見を一度も口にしたことがない。ホームページを見る限りであるが。無視、沈黙である。それが自民党議員の処世術。情けない限りである。財務省問題に自分の考えがないような人間に政治を任せて良い訳がない。それでも、次の選挙では自分が支持はされると考えている。当然、18歳以上の選挙民の問題である。理性が存在しないと舐められているのだ。様々に誘導されているのだ。ソフト独裁の実態。この程度は大したことがないと曖昧に考えていたある日、もう引き返せない日が来るのだ。そうして、とんでもない格差社会の独裁が始まるのだ。階級社会がどのようなものかを現実として想像しなければならない。人間の存在が上下に固定化される。大半の人間は下層階級に置かれるのだ。一部の特権階級が社会を支配する。特権階級がビッグデーターを握り、下層階級を奴隷化する社会。そんな馬鹿なと思っている内に、その日は来ている。
特権階級を形成している官僚の自己保身による日本支配を覆さなければならない。官僚の構造は、どうにもならないぐらいに保身構造である。福田事務次官があんな横柄な態度をとっていた理由を考えるべきだ。事務次官の耳はロバの耳だ。しかも、その福田、佐川両氏を、麻生氏は適材適所と擁護している。その発言の裏には、官僚を操作する意味が込められている。忖度していれば、損はさせないという発信である。これだけの事件があっても何も変わらないで終わろうとしている。麻生氏は忖度を引き出した張本人だ。再発防止など出来るわけがない。安倍氏や麻生氏との十分な打ち合わせに基づいた行為と考えた方が自然だ。都合の良い嘘をついている佐川氏と口裏合わせがない訳がない。もし騙されたとしたら、麻生大臣や総理大臣が、無能の上に感覚が鈍いとしか言えない。この背景で支配している何ものかがいるのだろうか、恐ろしい。
ここまで来ても野党に任せるべきだという意見が出ない原因を、野党は自分達の責任だとに受け止めなければならない。もちろん私にだって責任がある。野党の武力を用いない平和主義に具体性がないからだと私は思っている。ここが観念的だから、野党に任せたらダメだと感じてしまう。理想から始める必要はあるが、現実の世界情勢の中での、段階的道筋を明確にしなければならない。アベやアソウは汚い奴だが、野党の空想家たちに任せたら、世界の悪党どもにいいようにされてしまうという不安感ではないか。正義心のある野党は本気で日本の未来を考えて欲しい。心ある国民は現実社会の行動力のある野党を待っているのだ。共産党は正しいと思う。しかし、共産党と名乗っている場合であろうか。日本が共産主義国家になることは長期的展望だと思う。100年も先の目標では、現実逃避にも見える。空想的正義など言っていられない、恐ろしい現実が迫っている。