丸ごとみかん健康法
丸ごとみかんを食べている。大体1日2個~3個になる。これを始めて一ヵ月になるが、体調がすこぶる良いようだ。夜食べている。夜食は食べないので、いわば夜食の代わりである。朝には黒バナナヨーグルトを食べる。この組み合わせで体調良好である。みかんは小田原の特産品である。ただ小田原のみかんはあまり評判が良くない。三ケ日みかんや愛媛みかんに比べて酸っぱいという事になる。美味しいのに高値では売れない。甘い、柔らかい、の食文化に適合しなくなったという言ことなのだろう。もう少し大人の味が分かるようになれば、小田原のみかんがいかにおいしいかという事が理解されるようになるだろう。みかんは20年も栽培した。失敗を続けて何本も枯らした。そしてついに枯らさない栽培法に到達した。まず、そばかすを沢山みかんの根元に蒔くことである。堆肥状になった場所で、みかんを育てる。隔年でしか実は付けさせない。この2つで有機栽培でもみかんは枯れなくなる。
みかんの外皮にある「へスペリジン」という抗酸化成分が緑内障の進行を止める効果があるという事を、東北大学で特定した。私は緑内障である。緑内障には直る希望がない。現状維持の方法すらない。そこで何か希望が必要である。しかし、みかんの外皮を食べるのはなかなか難しい。そこでみかん全体をすりつぶして食べてしまうという事を考えた。韓国製のジューサーでヒューロムを使えば簡単にみかんの外皮まで飲んでしまう事が出来る。そもそもみかんの皮は漢方では陳皮として薬効のあるものとされている。癌に対する免疫力の効果という事が言われている。みかんで風邪をひかないという事は良く言われる。みかんにあるβクリプトキサンチンという物質は、糖尿病や免疫力の維持、歯周病などにも効果が高いともされている。私は遺伝的に糖尿病になるリスクが高い。みかんを丸と毎日食べることは結構良さそうに思えた。良いと言ってもやってみなければわからない。みかんを毎日食べたらばカロリーが多すぎないかという事もある。そこでともかく1か月やってみた。
まず、体重増加は起こらなかった。通常の食事のほかにみかんを3個弱食べるのだから、体重は増えてもおかしくはない。ところが、1か月続けても体重の変化はない。これは体重を増加させるカロリーを、身体の循環の活性化で吸収しているという事ではないだろうか。実はこれは酒を飲まなくなったからという事もある。夜必ず飲みたくなっていた泡盛を、飲みたくなる回数が減ったという事がある。何しろ大きなコップ一杯みかんのどろどろジュースを飲むのだから、他の物をあまり飲みたくはならないのだろう。寝る前に空腹感があるとなんとなく眠りにつきにくいのだが、みかんでそれなりの満腹感もあるので、眠りやすい。それで問題はみかんの外皮入りジュースはおいしいかである。まずそうなこのジュースが不思議と美味しいのだ。我が家の小田原みかんだとおいしいのだ。適度の甘さがくどくなく、また外皮の渋みが味の深みを作り悪くない。
問題点もない訳ではない。このジューサーは洗うのが大変。寝る前にこれを洗っていたら、眠れなくなる。実は洗いは恥ずかしながら私はやっていない。組み立ても面倒である。1か月やっていて、やっと組み立てに慣れてきた位のやっかいさ。身体にこれほど良いとなると、何としてもみかんの確保が必要となる。しかも皮まで食べてしまうのだから、無農薬でなければ話にならない。健康の為なのだから、有機栽培の方が良いだろう。まさにこれは、黒岩神奈川県知事の「未病対策のみかん」という事になりはしないか。小田原駅地下にみかん丸ごとジューススタンドを作り、その場で絞って安く飲んで貰うのだ。一度飲んでみるといかにおいしいかが分かり、はやること間違いない。ただ、始めるためにはあと33年待ってもらいたい。私が100歳まで生きた時に、緑内障で失明していなければ、丸ごとみかん健康法が、悪くはないという事が実証実験できたことになる。しばらくお待ち願いたい。