2月の自給作業

   

まだトマトが赤くなる。この調子なら無加温で一年中トマトが実る。いつもの年は枯れないとしても、実は赤くならなくなるのだが。ハウスの土が良くなり、地温が上がっている気がしている。

いよいよ春の苗作りの始まりである。温床を積みなおして、苗床に種まきである。温床の材料は山積みなっている落ち葉堆肥である。そこに鶏小屋の床材、米ぬか、そば糠、おがくず、木くずなど混ぜてある。すでに発酵をしていて暖かい。これに糠を足して切り返す。今年は、暖冬という事で、1月も少しづつだが、トマトが赤くなった。このトマトの枝を差し芽にして、次の世代にしようと考えている。ミニトマトは当たり前に冬を超えていたが、今年桃太郎が冬越しである。ハウス内の土が良くなってきたという事もあるかもしれない。例年踏み込み温床が終わるとその堆肥が大量に、ハウス内に入る。もともとは石がごろごろしている、駐車場であった。表面の砂利を取ったら、コンクリートのかけらが出てきて、そのさらに下から浄化槽が出てきたというような場所である。その配管もハウスの下にある。土の悪い場所なのだが、それなりに土づくりを10年してきたうちに、今はなかなかの土壌に変わった。土を作る実験をしていると思うから、観察が楽しい。

1月31日の収穫。食べてみたがなかなかおいしいトマトだ。

今年は何の苗を作るのかと考えているときが一番楽しい。トマトは差し芽で行く。1月後半になって寒くはなったが、さしたることはないとトマトが言っている。無加温のハウスで桃太郎の鈴生りである。前段で書いたが嬉しくてもう一度書いた。このトマトとは心が通じたような気分だ。ハウスに行くと元気がもらえる。ナス、キュウリ、オクラ、ピーマン、かぼちゃと普通に夏野菜はいつも通り作りたい。種は例年通り苗箱に撒く。苗箱は四角のトレーである。苗土は発酵させた土に燻炭を混ぜたものだ。そこに種を蒔いて、育てておく。いつもはそのまま畑に移すのだが、畑の状態によっては鉢上げをしてみようかと思っている。ジャガイモもそろそろ準備である。ジャガイモは最近家出の出来が悪い。今度舟原の田んぼの方に共同の畑を作ったので、そこで作ろうかと思っている。畑の準備はみんなで昨日行った。そこは大豆を作るつもりなのだが、ジャガイモならまだ間に入れられるという事である。

畑では、麦が一面である。草取りをしてないから、全体が緑に染まっている。麦踏はしないが、霜にやられるようなこともない。例年麦の会の麦より生育が良いのだが、今年は麦の会の麦の方が順調な生育である。種まき前の堆肥撒きが利いたのであろうか。草は家の方が多いい。いずれにしてもこの程度なら麦に影響はないと思ってみている。表土が寒風に晒されているよりも、雑草でも生えている方が土壌にはいいのではないかと思っている。畑の隅で玉ねぎとソラマメが順調である。エンドウの方は不調である。玉ねぎは一度草取りをしたが、そろそろまたやらないとならない。今度草取りをしたら、又燻炭をかけてやろうと考えている。

舟原田んぼの下に共同の畑を整備した。1反ほどである。大豆の会の予備の畑である。大豆の会の畑が調子が悪いので、安全のためにももう一つ畑を確保した。連作障害がはっきりした場合によっては、3年おきに畑を使うとかしたいと考えている。しかし、1反は広いので、奥の方は他のものを作ってもいいかと思っている。舟原田んぼや、久野で作業しているの農の会の人なら、自由に使ってもらえる場所になればと考えている。いわば田んぼメンバーの家庭菜園の様なものになればと思っている。まずはジャガイモ畑である。

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