欠ノ上田んぼの穂揃い

   


稲藁たい肥が積んであった場所。

一番下から見た田んぼ、色の濃いのは走り穂状態の喜寿モチ


猪柵

後から補強した、部分。

今年は例年より、1週間も早い穂ぞろいだ。8月17日の段階でサトジマンが6番を除いて穂揃いしている。穂が大きいことも特徴である。このまま収穫まで行けば、昨年より良い出来になるだろう。問題はイノシシである。3日おきに田んぼに現われて、4回出没した。進入口がだいぶ狭められてきたので、何とかイノシシ対策が完成すればと思う。何故穂揃いが1週も早いのかと言えば、例年になく、日照が多く、気温が高い。積算で言えば、日照も温度も、穂が出るのに十分ということだろう。サトジマンは気候対応性の良さではないかと思う。今年の気象は今までとかなり違う。暑さもすごいのだが、雨の降り方もいくらか夜降ったというぐらいだ。極端な少雨が繰り返されている。幸い、箱根の方ではまだ雨があるので、久野川の水はまだかろうじて枯れない。枯れてはいないが、相当に減っている。25日まで雨が降らないと、水はかなり危うくなる。月末まで水があれば稲の結実はなんとかなるだろう。

穂揃い時期の稲の生育調査事項
1、穂の大きさの確認
2、1株の穂数を確認
3、穂の軸の太さを確認
4、下葉の刈れ具合の確認
5、止め葉の大きさを確認
6、全体を握って、稲株の堅さ大きさ、葉の厚さを確認
7、入水口、排水口の水温の確認
特に記録を取ることはない。記録を取ると見るという意味が減ずる。観察する際のポイントにしている。

1、穂は中心の株では、130粒はある。かなり大きい穂である。
2.一株の穂数はかなり幅がある。10から25くらい。
3、軸はグキッととぐろを巻くようならば太さがほしい。力がある軸。毎年触ってみるが今年もまあまあである。
4、下端が枯れている株もある。枯れていないところもある。この違いの理由を確認したい。昨年も下葉の枯れはあった。
5、止め葉の大きさは大きいほど、この後の光合成が進み、粒張りの良いお米になる。サトジマンは止め葉が大きいのが特徴でもある。
6、握りきれないほどの株がある。堅い方だと思う。株の根元の太さも十分である。葉の暑さも確認する。分ゲツが20以上ある株もある。
7、朝6時の水温。入水口23度。かなり今年は高い。排水口25度。田んぼの中央部ではもう少し低いはず。

堆肥が積んであったところと苗床の周辺の稲がかなり傾いている。肥料が多かったのだろう。土も緩んでいるのだろう。よく見てみると、止め葉の大きさがかなり大きい、60センチ以上ある株まである。これは行き過ぎということなのか。あるいは倒れなければ、良い兆候なのか。雨が降れば倒れるのか、気になるところである。写真の状態より倒れてくることもなく、立ちあがる株もある。穂が結実したら、水を減らしてみたい。

イノシシが今年の一番の脅威だ。今朝来なければ、対策が効果を上げあ可能性がある。イノシシは何かをすると、3日ぐらいは用心して近づかない。だんだんに慣れて、乗り越えてしまう。だから、必要に対応していれば、対応できることもある。

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