えひめAIと段ボールコンポスト
段ボールコンポストの中で、[えひめAI]を作っている。えひめあいと読む。以前一度書いたことがあると思うが、納豆菌とヨーグルト菌の微生物資材である。庭やトイレなどあれこれ使えるものだ。「えいめあい」はどこにでもある食品から、誰にでも簡単に作れるところがすばらしい。だからお金がかからない。段ボールコンポストの会の代表の笠原さんから、こんな良い本があったからというので、お借りした。農文協から出ている「別冊現代農業 えひめAIの作り方」という本である。DVDが付いていた。早速見せてもらうと実に分かりやすいものである。そもそも、えひめあいは簡単すぎるようなものだ。これを本にすると言っても、DVDにすると言っても、簡単すぎてすぐ終わってしまうだろうと思った。所が視覚化すると、情報が急速に増える。どんな温度計を使って居るかとか、どんなペットボトルかとか。
写真を見ていただくと分かるのだが、大きい1500CCと500CCとで2本作っている。小さい方が、1日で作るやり方を試している。大きい方が1週間で出来る方法である。作ってはを養鶏場に撒く。床が良くなる。段ボールコンポストに吹きかける。水を足すときはえひめAI入りにする。畑にも時々蒔いてやる。以前弱ってきた、茄子やキューリがかけているうちに復活した経験から、葉面散布が悪くないと感じている。もちろん悪くないという程度で、殺虫剤や、化学薬品のようなてきめんの効果はない。植物が少々元気になって虫を遠ざけるという感じである。元気であれば、虫も病気を撥ね退ける。
作り方であるが、「500CCペットボトルでのやり方。納豆1 粒、ヨーグルト25g、ドライイースト 2g、砂糖や三温糖など 25g、水道水 約450mlをペットボトルに入れてよく振って混ぜる。混ぜたならば段ボールコンポストに1週間埋め込んで置く。」これだけである。これだけのことの他ないのだから、良く本にしたと思った訳だ。500CC1本で庭に使うなら、1カ月使えるのだから、お金はかからないと言っても良い位だ。なにしろ、どこにでも売っている食べ物で作るのだから、特許とか、パテント料はない。土台こんな簡単なものを販売しようと言っても、誰にもすぐ出来るのだから、簡単すぎて無理だろう。そこがいい。微生物資材は、その特殊な効果を宣伝して、法外な値段で一儲けをたくらんでいるようなものが、山ほどある。誰でもどこでも作れるようなもの以外、自給生活には持ち込んではならない。外部依存は極力避けるべきだ。
良く分かるのは消臭効果。今我が家には、原発事故で避難してきた、寝たきり犬のダイ君がいる。家の中で寝たきりで犬がいるから、匂いがすごかった。それで、さっそくえひめあいをスプレーしている。鼻が慣れてしまったということもあるが、効果もある。部屋の中で段ボールコンポストをやっているのだが、これにも時々スプレーしてやる。状態も良くなる。今確認の為に匂いを嗅いだが、ほぼ無臭に近い。すごいものだ。では30度から40度の温度をどうやって段ボールの中を保つのか。これが慣れて来ると出来るのだ。明日から1週間20度で行くというのも、できる。微生物との付き合いが深くなると、おおよそのコントロールが出来るようになる。ここまで来るには、段ボールを身近で日々管理しなければ無理だろう。ところがこの微生物との付き合いが、畑の土づくり、養鶏場の床づくり、ハウスの温床づくり、ひよこの育雛と、自給生活にはとても役立つことに成る。
昨日の自給作業:キュウリ、トウモロコシ種蒔き。かぼちゃ苗を植える。2時間 累計時間:27時間