稲刈りが終わる
舟原田んぼの稲刈りが終わった。10月13日だった。ほぼ例年通りの日時である。暑かったり寒かったリ、気候変動が目立つ一年だったが、結局のところ収まる所に収まった。自然というものらしいと、感心する。雨は記録的豪雨。それで日照時間も最多。何とか稲は持ちこたえてくれた。立派なものである。昨年の稲刈りは10月24日で少し遅めだった。今年は中盤から、5日ほど生育が早まっており、出穂、穂ぞろいと1週間以上早まった。そして稲刈りでは、昨年より10日も早い稲刈りになった。と言っても、これはおととしと同じで例年通りである。ハザ掛けをした感じでは収量も平年作といえるようだ。新しい田んぼでの有機農法の4年目。難しいところのはずだが、善戦したと言える。種まきが4月18日だった。昨年と同じである。これは1週遅らせる方が良かった。苗作りの4月に凍害が出るほどの寒さがきた。お茶がやられ、柿がやられ、梅は壊滅だった。そんな状況で苗の生育は初期とても悪かった。自然農法は自然にそのまま影響される。
来年の課題としては種まきを遅らせる。苗をもう少し安定して育てることが重要である。以前から思うと、1週づつ2週は遅らせてきている。4月24日くらいの播種。これなら霜はもうない。田植えが、6月2週目の日曜でこれは動かさないで、種まきを1週遅らせる。育苗期間を7週間50日前後にする。最初の頃は9週育苗にかけていた。7週で5葉期を目指す。播種を遅らせることで、寒さを避けられる可能性が高まる。その代わり、初期生育を少し早めるために、ビニールトンネルの手間をかける。この点は熟慮。田植えは、6月12日(日)を予定すればいいだろう。となると穂揃いが8月21日の誕生日前後。穂揃い後2カ月で稲刈り。稲刈りが10月16日か23日を設定。今年は、初期に草を出してしまった。ソバカス抑草が北海道の水彩人展に行ったために、手抜きになった。これが後々に影響した。田植え後1週間の大切な時期をもっとよく管理したい。
来年は舟原田んぼを始めて、5年目になる。耕作放棄されて2年があったので、土もほぼこちらの考えてきた方向になってきている。トロトロ層が形成される土壌になっている。これはうれしい成果。もっとトロトロ層が形成されるよう、土作りに専心したい。来年の一番の課題はトラックタ―の上手なかけ方である。毎年気に入らない状態である。代かきを浅く、同じ深さでやりたい。田んぼ全体の土の平均を出すのもやりたい。これが出来ていない。耕盤が弱い。トラックタ―が沈み込む。これはこの田んぼの昔からの特徴だそうだ。下2枚はいつもぐずついていたそうだ。だからどうしても、アラオコシが深くなり、一部倒れる稲が出た。その意味でも苗床は来年は上の田んぼにしたい。代かきを上手にやること。もう一つは畔回りをぐるりと掘ること。それで水漏れを減らす。これも毎年の課題である。
反省ばかりが出てくるが、トロトロ層以外にも、良くなったこともある。生き物が増えたこと。カルガモの親子が、この田んぼで暮らしたて、子供が3羽育ったこと。キジも良く来るようになった。雀が減ったこと。イノシシの難を逃れたこと。イノシシは多分3回入った。しかし、少し倒したぐらいで、大きな被害にはならなかった。それでも被害が無い訳ではない。下の家田んぼも上の家の田んぼも、随分とやられた。雀も上の家には、くっついてしまい離れなかった。あれこれ困難をかわしたことは大満足。一番の満足は、これでまた一年のお米が確保できたこと。収穫の喜びとか言葉では言うが、これ以上の喜びはない。嬉しい、ウレシイ、とても安心なことだ。また一年、自分の作ったお米で生きてはいける。
昨日の自給作業:草刈り草取りとニンニクの植え付け、2時間 累計時間:20時間