朝鮮高校の授業料補助
いよいよ先延ばしになってきた、朝鮮高校の授業料の補助に結論が出さざるえないようだ。文科省は何度も観測気球を上げた。世論の反応が今一つはっきりしないようだ。今回の拉致被害者家族連絡会の反対要請文も一つの材料なのであろう。民主党も、文科省も判断できないでうろたえているように見える。こういうことでは即反対の姿勢を出しそうな産経新聞でさえ、不思議な記事を出している。文科省では専門家会議を作り、全国に10ある朝鮮高校を直接視察し、内部資料の提出を受けて、「日本の高校に類する教育をしており、区別することなく助成すべきだ」との判断を固めたらしい。しかし、政府としては、最終判断は政治的な問題として、というか国民の顔色をうかがいながら、決めようということらしい。何も判断しない管内閣らしいことだ。
朝鮮高校も同じに扱うべきだ。当たり前のことだ。何を迷っているのかと言いたい。すべてはその上のことだ。補助を出発点にすればいい。朝鮮高校の反日的教育内容の問題もある。朝鮮総連との密接な関係と教育の独立を促す方法。加えて、独裁国北朝鮮の洗脳思想教育の問題。健全な若者への成長を育む教育に向けて、どのように日本政府の指導力を発揮出来るのか。ここにかかっている。日本の私学においてもその教育内容は、一定の枠の中で行われ、公開が義務付けられている。それを拒絶するものは、補助金も受けずに、私塾として学校制度の枠外で運営がなされている。幸い朝鮮高校側の言い分としては、日本の学校制度の中で教育がおこなわれている。だから、補助を受けたいということである。健全な関係を築く機会に出来るだろう。もし、おかしな偏向教育があれば、補助を打ち切り、返還を請求すれればいいことである。
専門委員が調べて問題がないというなら、今後起こることの責任はその専門委員にある。これからは情報も公開されるはずだ。結果おかしいということになれば、その専門委員が責任を取る以外ない。当然文部大臣も辞めてもらう。そうした前提で、早く普通の高校として扱う第1歩を踏み出すべきだ。そこに学ぶ高校生はある意味犠牲者である。こんなことが問題化すること自体が、すでに精神的な負担にもなり、また、偏見を深めることにもなる。いい結果を生む訳がない。拉致被害者の家族にしてみれば許せないという感情はあるだろうが。これでは八つ当たりのようなものではないか。自制してもらいたい。朝鮮高校生を報復的被害者にしてはならない。こうした、日本政府の特別視する扱いの方が、若者に対して大きな影響になる。たとえ朝鮮高校でどんな偏向教育が行われているとしても、である。
こんな意見を書きながら、朝鮮高校の実態はほとんど知らない。そこに通っていた生徒は、10人くらいは知っている。ごく普通の若者であった。ただし、地上天国だと北朝鮮から扇動されて帰って行った。帰ったぐらいだから、ある程度洗脳されていたし、日本での差別的扱いが、負担だったに違いない。多くの日本からの帰国者は厳しい思想的再教育があり、差別扱いがあり、経済的困窮などで、悲惨な結果になってしまった、と聞いている。日本に親戚がいて、仕送りが出来ればまだいいらしい。脱北日本人などの少ない情報からも、窺い知れるところである。民族教育の中で、日本が過去犯した植民地化という深く反省をしている歴史認識。報復の連鎖を生みださないためにも、早急に普通の扱いにすることが出発だろう。
昨日の自給作業:草刈り2時間 累計時間:4時間