小田原市議会改革
小田原市議会を考える市民の会が8日にあった。ずいぶん開催されている。熱心な討議が続いている。今度市会議員にアンケートを出すことになった。内容がおおよそ決まった。世話人の方々がとても熱心である。実は、どうすれば小田原市議会が良くなるのか。一番最後に、参加されていた市会議員の方が、市役所での市議専用の駐車場のことを言われた。「私は変えるべきと言っている。市民がどう見るか。市会議員の位置づけを表している。」こう言われた。気付かないことであったが、なるほど小田原の市会議員とはそういうものである。市議会の役割について。今回市議会から、3000名にアンケートを行った。回答が800あったそうだ。その設問を読んでいくと、市議会自身が考えている議会の役割ということが見えてくる。12問では、小田原市会議員と接したことがありますか。となっている。なにかすごい質問である。
どんなアンケートか問10を挙げてみる。
市議会や議員について、何を期待しますか。(複数回答可)
①市の行財政運営などに対する議会の審査機能を向上する
②市及び市民の利益となるような提言を行う。
③市民の意見・要望を聴く機会を設ける
④市民生活で困っていることなどの相談相手となる
⑤市と県・国のパイプ役となる
⑥議会での審議結果などについて市民に報告する
⑦議会の仕組みになどについて市民に説明する。
⑧その他
となっている。当然のことであろうが、よく市議会の役割は理解され、整理されている。まさに市民がお願いしている市議会の役割である。問題は期待する、ではなく、何故、この7項目が機能していないと、市民が感じているかだと思っている。
2番目の市会議員が行う市議会においての提言、各議員が4年の任期の間に行った提言を一覧で出してもらいたい。そうすれば議員の役割が分かる。議会で多くの意見は述べている。しかし、提言となると、数少ない。私は環境分野と、農業分野に関心がある。提言と言えるような内容のものは、失礼な言い方になるが、正直ほとんどない。議員の半分くらいは農業者であろう。農業について多くのの提言があってもよさそうである。小田原の農業の展望を考えることは、議員の大きな役割に違いない。実際のところ、どうすればいいと考えているのだろうか。その展望がなくて、農業者の議員というのは不思議な存在である。小田原の農家で育ち、農業をやってきて、議員になったわけだ。是非とも、小田原の農業はこうあるべきだを提言してもらいたい。小田原農業者議員連盟があってもいいくらいだ。
1番でいえば、環境分野での大きな問題である。広域ごみ処理問題。このことについて、どういう考えがあるのか。市が進めているごみ処理広域化の財政的問題点を、挙げている議員は何人もいる。しかし、具体的な数値をあげて財政的問題が取り上げられているとは言えない。市議であるのだから、広域化したほうがいいとか、しないほうがいいというレベルでは困る。たとえば、輸送関係について、費用の精査してもらいたい。政務調査費と言うのは、そういうために出ているのだろう。複数のごみ輸送の会社に試算を出してもらうぐらいすぐにできる。小田原のゴミが多いから、小田原で焼却するのが一番コストがかからない。こういう単純な発想が行政の今の意見である。一番コストがかからないということが、焼却場所の選定理由なら、その場所は本当のところどこだというのか。こういうことを数字を挙げて精査できる市議会であってほしい。