3月の降雨量
3月の降雨量は390ミリ。これは梅雨時の6月だとしても歴代4位に入ると言う、極端な多雨だった。低温も、強風も、新記録と言う状態で、3月30日の低温はマイナス2,7度が小田原市役所付近だ。久野ではもう少し下がったことだろう。梅の小さな実が凍り付いて枯れてしまったことは以前にも書いたが、舟原では強風で樹から折れた栗の木が何本もある。大きな檜も倒れた。3月20日21日の強風である。台風が通過したと言える強さだった。最近になって、低温で静岡のお茶が壊滅的だと、報道されていた。上空からの映像では、早緑色が大きくムラになっている。新茶を早く出せば、利益が出るという流通の形態が、こうした被害を広げている。お茶でも早稲品種の流行がある。坊所の農の会のお茶は遅れたことは確かだが、被害と言う感じでもない。しかし、このおそ霜が来るかもしれないと思うと、気が気でない。お茶の田中さんも、少し出来柄に顔を曇らせていた。
これからの農作業は、異常気象をどのように想定するかである。去年こうだったからと言う経験則に、重きを置きすぎると失敗する。温暖化というような、生易しい言葉がいけない、気候の不安定化とか、劇症化とか、もう少し実態を表わした言葉にすべきだ。つい油断して大失敗をしてしまう。稲であれば危険分散する事。多収より安定生産である。苗代も、今までの低温では問題なかったからと言って、保温資材を適当にすることは、危険である。また、極端な暑さも来るかもしれない。瞬時に保温シートをとる体制でいないといけない。水遣りも大いに慎重にしなければいけない。日照不足や強風もよくよく想定して、充分な対策をしたい。自然農法は異常気象に強い、こういう妄信を捨てなければならない。苗半作を覚悟して、充分な管理を目指さないといけない。
来年の計画として、一枚冬水田んぼをできないかと言う事がある。直播への挑戦である。これについては、今からの覚悟がいるので、充分慎重に計画したい。シバタプラセールファームを一度見学に行きたい。機械の使用をどこまで減らせるか。これもとても大切なことだ。一番上の田んぼで、実験だけは今年して見たらどうだろう。播種機で、種を蒔いてみる。だめなら田植えにすればいいのだ。4月下旬が湛水直播きのタイミングのようだから、17のセルトレー蒔きが終わって、種が余るだろうから、その種籾を使って、播種してみるのはどうだろうか。4月18日に浅く耕して、そこに播種する。可能性はある。挑戦してみる価値はある。ある程度上手く行けば、秋水を入れて冬水をやる。水持ちもだいぶ改善されてきたので、出来る可能性はある。
畑も箱苗法を省力改善できるかが課題。整理して行きたい。草刈の現行年5回をどう減らせるかも、重要になる。田んぼや、養鶏との作業の分散もある。現在、小麦は草に埋もれて育っている。それでいいのかだめなのか。昨年の様子では大丈夫だがまだ分からない。小麦は草負けする風でもない。草があることで、風から守られ、土が守られている。舟原の土は、乾きやすい。雨が少ないと、直ぐホコリ立つ土だ。雨が降ると黄土色の水が流れ出る、畑土だ。草が生えていて表土を守る事は、大切だと思う。草はあるが、作物もそれなりに育つ。その上、手がかからない農法。黒マルチの使い方も、まだまだ研究の余地がある。タマネギは消えてしまった所がだいぶある。但し残った所はそれなりに出来ている。箱苗の土も、もう少し研究したい。
昨日の自給作業:苗代作業2時間 累計時間:5時間