苗代が始まる。

   

春の農作業が進んでゆく。昨日はお茶摘みの日程の調整。今年は昨年並みのようだが、3月30日のマイナス3度の低温に当たった結果が、どう影響するか。早稲品種は全滅に近い被害がでたようだ。全滅と言っても、お茶の事だから、再度芽は吹くが、遅れる。ばらつく。坊所のお茶畑は、いつも少し遅れるお陰で無事。梅は最悪の状況のようだ。小さな実が全て凍りついて、死んでしまった。梅が早く実ることが災いした。曽我の梅農家の方が、愕然とされていた。お茶摘みは定例会に提案して最終決定になるが、5月5日(水)と8日(土)と予定した。畑の方も、苗作りが最盛期に入っている。春の野菜は苗からやるものが多いい。トマト、ナス、ピーマンの果菜類はもちろん、トオモロコシ、インゲン、レタス、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、枝豆、落花生、さつまいも、育苗トレーが20箱ぐらいが並んでいる。全てを箱蒔きである。農家の人は、ここから鉢上げを2度もして、その後畑と言う事のようだが、私のは横着の箱蒔き法。

畑の草がそろそろ出ている。直播だと、この草がわずらわしい。苗を植えつけるときに草を刈る。それで、苗が草より先行して、その後の管理がいくらか楽になる。何しろほったらかし農法だから、草に埋もれて見えなくなりがちである。それでも野菜が出来ない訳ではないが、直播は手がかかるようになる。田んぼと同じである。直播は技術が完成すれば、きっといいのだろうけれど、よほど土壌の条件がよくなければ、結局手がかかってしまう。自分の技量と畑の状態から考えると、苗を植えつける方法がぐうたら自給にはいいようだ。苗と言うと、園芸センターの所にあるようなもの思い浮かべるだろうが、笹村農鶏園では稚苗だ。貧弱なものだがむしろ結果はいい。苗の時に肥料を効かせて、見栄えだけ良い苗はそのとき売れそうにおしゃれしているだけの事。貧弱でも充分自給の範囲での結果は残している。それが箱苗方式。

そういえば、現代農業の4月号には、冬季湛水直播の除草剤を使用しない方法が掲載されていた。どうも、福岡さんも、川口さんも、到達できなかった究極の自然農法まで進めたようだ。すごい人がいるものだ。田んぼの条件の違いが、大きいようだ。「柴田一義氏」と言われる。この技術を高めるために共同研究を提案されている。農業の規模の自然農法。まだ2年間の試みである。2008年、6反をやって、反収450キロ。こんごの展開に注目である。農の会の苗代は、いよいよ今日から始まる。田んぼのアラオコシと、均平をとる。区割りも行う。今年は2段目の8畝程度全面にセルトレーを並べる事になる。慎重にやらないと、生育にムラが出来るだろう。今年の春の雨の量は半端ではない。晴れた日が幾日もない。乾かないから、作業も出来ない。苗床には、6日によく発酵をした、養鶏場の床を25袋蒔いてくれた。

舟原田んぼでも、上の田んぼに雨瀬を見て、25袋蒔いた。上の田んぼは冷たいので生育が悪い、今年は思い切って堆肥を入れてみた。その代わり、下の田んぼは一切入れなかった。この違いがどう出るか興味深い。私の予測では、これで同じぐらいの出来だと思っている。養鶏のほうは、完全にヒヨコの世話はカヨ子さんに任せ切りになった。なかなか、いい状態で成長している。だいぶ鶏は減ってきているが、現在230羽ぐらいか。夏ごろまでに160羽ぐらいまでにしたい。少なくなれば、今より良く飼えるはずだ。もう一度、90日生きている卵を目指したい。餌も大きな発酵の機械は使わないで、小さいほうのモルタルミキサーだけで作っている。今の様子なら、何とかなりそうである。不思議な事で、重かったからだが、ドンドン軽くなって動き出したくなるから、60歳でも春は不思議だ。

昨日の自給作業:田んぼ鶏糞撒き1時間苗作りなど、1時間 累計時間:3時間

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