8月の畑

   

今年の8月はあまり夏らしい、かっと照るような日がなかった。それでも、6月、7月に較べると、天候が回復してくれた。おかげさまで、畑も順調に進んだ。夏野菜は、家で食べる分は夏中取れていた。9月に入ってもなすは相当に取れそうだ。案外悪かったのが、いつも取れすぎるピーマンで、作った苗が良くなかったようだ。ここへ来て少し回復基調にあるので、まだこれから実るのかもしれない。キュウリ、インゲン、絹さやと8月に入って追い蒔きをしたが、絹さやは伸びてはだめになった。キュウリ、インゲンは元気に生長している。カボチャも20本ほど、抑制栽培をしてみているが、どうなるだろうか。トオモロコシも8月に入って蒔いて蒔いてみたが、これは発芽が揃わなかった。それでもここに来て、急に草の中から、目立ってきた。特に草をとらないでも、トオモロコシなら大丈夫という気持ちで、見ていたがこの先どうなるのだろう。

出来るだけ草と共存させたまま、コントロールする技術を身に着けようと考えている。横着な事もあるが、畑の土表面を余り表に出したくないという事がある。草が覆っている土、草の下の土はしっとりしてとてもいい。夏の強烈な陽射しに土が焼かれる事は、あまり土壌にとって良いとは思えない。何かで覆うなら、その時ある草が覆っていてくれることは悪くない。多くの部分は蕎麦が覆っている。蕎麦のカスを貰ってきて蒔くので、そこに混ざっている種から芽が出る。そばはそれほど邪魔になる草ではないので、そばの中に大豆があるとか、蕎麦の中にインゲンがある。そばの中にトオモロコシがある。そんな具合だ。タイミングがとても重要で、種を直播する場合は、種蒔きのおおよそ2週間前にソバカスを撒いて、耕す。ものによっては耕さないものもある。そして綺麗にしてから、種を蒔く。発芽してどのタイミングで、周りの草をとるか。採らないか。そんなことを考えながら、大抵は眺めている。

出来るだけ苗を作る事にしている。苗箱で簡単ななえづくりだが、畑の草とタイミングを合わせたいのだ。キュウリや、カボチャ、キャベツは夏の間も苗を作った。植え付けは成長に合わせてだが、キュウリ、カボチャ、キャベツの順だった。畑の草を根本から、カリ払い機を地を這わせて刈る。そしてすぐに植えつける。やはりソバカスは2週間を目途に蒔いておく。小さな芽はあるが気にせず刈る。そして定位置に苗を植えて、水遣りをする。夏は早朝に与えるか、夕方。雨がなければ、一日1回は水遣り。こうしておけば、草より先行して楽が出来る。果樹には夏の間に、養鶏場の堆肥化した床を出来るだけ蒔く。果樹の類は案外に肥料が好きなようだ。果樹のある場所の土がまだで来ていないという事もある。肥料不足の顔をして言う。肥料不足になると、虫が来たり病気になったりして弱る。ブルーベリー、イチジク。栗。ビワなどがなり始めた。

田んぼは日照不足が回復して、それなりの100粒を超える穂を出した。1株15から10の穂数。穂の数は少ない。分けつがまだ足りない。穂揃いが8月25日。その後、穏かな日和が続き、受粉が上手く進んだ。8月31日の段階で、ほぼ受粉完了。頭を下げ始める。水をどんどん与えている。入水温度は18度は変わらずだが。気温が高いので、思い切って水を入れても稲に問題はない。新鮮な良い水をいくらでも与えたい時期と考えている。この時期土が臭わないことが大切。カメムシが目立つ。クモヘリカメムシである。どの程度お米に影響があるか、少し心配なぐらいだ。穂の中に一粒、2粒、茶色くなるものがある。これはイネアザミウマかも知れない。よくわからない。スズメは偵察が31日に来た。すぐ、案山子を立てた。今の所効果あり。さらに案山子を増やしてゆく。この後どこで水を切るかを見極める事。

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