呼吸の大切さ

最近はコンテナ倉庫の前のこの場所で描いていることが多い。崖と倉庫で北風をよけられる場所と言うことがある。田んぼに近いと言うことも良い。この当たりだと、上の放牧地の水牛も下に繋いである水牛も見えるという点でも良い。
呼吸は重要である。心臓などの臓器の活動も重要ではあるが、自分で高められる機能という意味でも呼吸を大切にすべきだ。運動はすべて呼吸の増進であると考えて間違いが無い。自己流の動禅でも呼吸機能を高めると言うことで、運動のやり方を考えている。
良く口を閉じて呼吸をしなさい、と書かれているものが多いが、それにこだわらない方が良い。口を開けて呼吸をした方が良い場合も沢山ある。要するに呼吸を強く長く出来るように運動が出来れば良い。口を開けた方が良い場面と閉じた方が良い場面が出てくる。
個々の動きに相応しい呼吸の仕方があるのだが、これは人によって違うはずだ。例えば私の場合、スワイショウは口を少し開けて呼吸をする。その方が呼吸を強めると思えるからだ。身体も呼吸もその方が楽だ。片方に腕を振るときに吸気を行い、反対に腕を振るときに呼気を行う。
呼吸の仕方の判断は楽にできると言うことである。大きく長い呼吸が苦しくなく出来るように行う。特に呼吸を止めている間が重要である。吐ききっていずれの場合も意識して止めると言うことを行う必要がある。止めると言うことを行う必要がある。
こうしたことはどの運動にもある、呼吸をどのようにするかで、動きの質が変わってくる。太極拳ではすべての動きに呼吸の方法が決められている。ところがまだ私にはそれに合せるだけの力が無い。自分の呼吸で自由に今は行っている。これでは十分ではないと言うことは分かる。
いつかは正しい呼吸で動けるようになりたいとは思っている。何千年の歴史の中で、呼吸の在り方も決まったはずだ。それに意味が無いはずがない。しかし、今のところ自分の呼吸でやらないと、とても太極拳を行うことが出来ない。いつかはそこまでやりたいが、まだまだ課程である。
その点では八段錦はおおよそ呼吸が定まってきた。八段錦はすべての動きが呼吸強化の為の動きと言えるものだから、良い深い呼吸で行わなければならない。吸うべき動き、吐くべき動きすべてが定まっている。誠に良く出来たものが八段錦である。
それでも動きも呼吸法も自分流に変えている。人間の身体は千差万別である。決められた者は平均的なものである。運動に於いて平均的な動きはあくまで参考例であり、自分に合う動きを探さなければならない。日々行いながら、自分に合う動きを探して行く。
何故、こうしたことをしたかと言えば、八段錦にも流派があるのか、伝統なことなのか、実に様々な動きがある。そうした動きを参考にしながら、自分に一番合っている八段錦に変更した方が良さそうだと考えた。特に今の日本の八段錦は、苦情対策に供えて変更されている。
太極拳をやったら腰が痛くなった、首が回らなくなったなどと言う訳の分からないような人がいるもので、安全第一の体操になったのだ。安全第一は良いのだが、大切な動きが失われている。腰が痛いのであればどうすれば腰が治る動きが出来るか自分で考えるしか無いのだ。
腰は重く気がかりになることがある。農作業をしていれば誰にでもあるだろう。これをどうして直すかは自分以外には分からない。以前こうすれば腰痛が直るという動きをしたら、急激に悪化したことがある。大体にそれが良くなる前兆だというようなことが言われる。
自分の身体は自己責任である。自分で修正法を編み出せば良いのだ。私の腰対策はスワイショウである。身長にスワイショウを繰り返せば、だんだんに回復する。日ごろ十分にスワイショウをしていれば、腰痛を起すこともかなり無くなる。あくまで私の場合である。
動禅の形が定まり、1年ぐらいが経過しているが、もう動くことはない。そして呼吸の仕方で一番違うのは、吸気、呼気共に吐ききるために最後は口を細めて行う。口を細めると、気管支が閉じないのだ。気管支が閉じてきて呼吸が終わるのを、口を細め気管支を広げたまま最後まで呼吸を行う。
だから口を閉じていたらこの呼吸法は出来ない。手を挙げる呼吸法もある。左手を頭上に伸ばしながら口を閉じて呼吸をする。今度は右手を上げながら口を細くして残りの呼吸をさらに行う。これを吸気呼気と左右の手を挙げながら繰り返すと、呼吸が強くなる。
首の動かし方は慎重でなければならないが、本気で首に力を入れられるようでなければならない。やはり日々の首の動かし方で、徐々に大きく強く動かしても安全な範囲を広げて行く。この時も首を回しながら、曲げながら呼吸を意識しなければならない。
動禅を行い、終わる最後に立禅を行う。立禅を行うときには自分が理想とする呼吸を行って見る。これが良い呼吸であるかと考えている呼吸の仕方で、全神経を呼吸だけに向けて、10呼吸行う。この時に呼吸以外のことが脳裏を過ぎることがなく成るようにする。
日々の動禅で呼吸を意識をして行うことが重要である。日々そうした時間を保つと、普段の意識していない時の呼吸も良い呼吸になって来る。呼吸が浅くなると言うことが、万病の元と行っても言い。身体は深い呼吸を行うことで活性化される。