自公政権が選挙に敗れた。

自公政権が選挙に敗れた。自民党も公明党も大きく議席を減らした。私の住んでいる沖縄4区では小選挙区では自民党が勝ったが、比例復活で令和の議員も当選した。実際の石垣市の投票数は、自民党7968票。 野党9496票 でオール沖縄候補なら野党が勝ったのだ。
これでいよいよ中山市長の次の選挙は落選が期待できる。石垣市民は野党支持者の方がはるかに多いことが、今回の選挙で見えてきた。もう一息である。今回の与野党逆転を機会に、石垣島の新しい政治状況を作り出すことだ。つまり、金権自民党の悪事を忘れないと言うことになる。
石垣島を基地の島にしてしまった事を、さすがに石垣市民はもう限界だと叫んだのだと思う。確かに、離島の暮らしは離島振興の交付金が、経済を支え動かしている。物価高も本土と較べてすさまじい物がある。給与水準は日本で一番低い。そして住居費は東京並である。
こんなに苦しい暮らしの中で、住民が石垣島に留まり暮らしているのは、それだけ魅力のある島だからだろう。それでも経済を支える、土建業者、建設業者を中心に政府与党の支持が強くなっていた。しかし、さすがに自民党の企業中心の経済政策に限界を感じたのだ。
このままでは石垣経済が終わると不安が増している。どうも自民党政治は、離島を防人の島として、負担だけを押しつけようとしている。自衛隊基地誘致は許せないという人の方が、日に日に増えていることを感じる。特にミサイル基地で恐怖感が広たった。
経済を考えれば自衛隊誘致という中山市長の判断が一部から支持されたことも想像は出来る。基地に伴う工事や、人口の増加。しかし、いよいよ敵基地攻撃可能なミサイル基地まで作るということになってきた。これでは中国や北朝鮮からの標的の島になる。
しかも、アメリカ軍は石垣の基地を共同利用すると言うことで、度々訓練に来るようになっている。明らかに中国北朝鮮にしてみれば、最初に叩かなければ、成らない島になっただろう。基地がなければこんな危ういことはなかったのだ。
石垣島が中国の標的になるという事が、日に日に明確になってきた。島の3分の2の住民が反対する基地建設を、住民投票も拒絶して強引に進めてきた。自衛隊が来ることが島の安全に繋がると中山市長は主張している。中山市長に対する怒りは、爆発寸前まで来ていたのだ。
自民党支持者であっても大半の人が、自衛隊が島を守ってくれるというような、馬鹿な主張を信じては居ない。自衛隊が来れば、中国の攻撃のおそれは高まるが、自衛隊を受け入れなければ、政府から離島振興予算を抑えられてしまう。それでは自分の会社が持たない。これが自衛隊を受け入れ賛成の本音だ。
中山市長は何しろ、島の玄関口の新石垣空港に「尖閣は日本の領土だ」という、看板を立てようというのだ。観光経済に暗い影を落とすようなことを何故あえてしようというのか。感性がおかしいと思う。観光客に対して中国との最前線だとわざわざ宣伝することは愚かだ。観光は癒やされる島でなければならない。
どう考えてもこんな馬鹿げた主張をする背景には、政府から派遣されている出向職員の指令があるのだ。こうしたおかしな人事も、政府が自民党でなくなれば、取りやめになる。石垣島の事は石垣島の住民が決めるのが、民主主議の基本的な態度だ。官僚の支持などいらない。
自民党政権の政策はアメリカの属国である事から生まれてきている。これも自民党政権が変れば状況は変化する。自民党が政権から降りれば、隷属条約、日米地位協定も対等な条約に変えるために、動き出すことになる。選挙で与党が変れば、様々なことに変化が生まれるてくる。
今回の選挙で、分ったことは宗教勢力の応援無くしては、自民党は政党としての体をなさないと言うことだ。今回の衆議院選挙では統一教会の支援がなくなった。活動力はかなり落ちたはずだ。無償で動いてくれる人などなかなか居ないのだ。だから2000万円配っても選挙に負けた面もあるはずだ。
そして公明党の衰退が選挙結果として見えてきた。多分石垣の市会議員は公明党が、次の選挙では2名は出せないかもしれない。全国的に力を失いつつある。これはとても良いことだ。宗教政党は民主主議の邪魔になる。議員が教組の指示に従うなど、あってはならない。
この裏金汚職事件をきっかけに、石垣島に民主主議が取り戻せるかも知れない。金権民主主議を終わりに出来るかも知れない。今回令和の議員が当選したことは大きな事だ。沖縄全体の議員割合は自民4名。立憲1名。社民1名。共産1名。令和1名。と言う4名4名の結果だった。
もし野党統一候補が出来れば、自民党に勝てる状況ができると言うことだ。もう一度オール沖縄候補を見直すべきだ。小異を捨てて大同につく。これは政治には不可欠なことだ。確かに令和と立憲では主張が異なる。共産とも違う。しかし、先ずは自民党政権を止めさせることが重要だ。
そして、嬉しかったのは立憲民主党の佐々木ナオミさんが当選したことだ。選挙中に秦野に用があっていった時、選挙カーで頑張っていた。ここが頑張り時だ。もう一息だからと励ましたら、選挙事務所で手伝えと言われてしまった。もうそんな時間も無いことだったので、残念ながら手伝いには行けなかった。
20年前市会議員になる前から、応援してきたあしがら農の会の佐々木さんが、衆議院議員になった。これは希望だ。佐々木さんのような、生活者の感覚がある。自給農業に関心がある人が、国会議員になることには、とても重要なことになる。
立憲には山田正彦さんという農水大臣をされた素晴らしい方がいた。この人の話を聞く会を、小田原で開催したことがある。是非佐々木さんには山田さんから学んで、これからの日本の農業の方向を考えて貰いたい。そして、自給農業の意味を日本全国に発進して貰いたい。
いままでのように普通の人のままの国会議員になって貰いたい。最初の一期目が大切なのだと思う。国会議員風にならないように居て欲しい。次の選挙は遠くは無いだろう。その時には野党統一候補を実現した佐々木ナオミとして、その体験を大いにアピールして貰いたい。
これから忙しくなって、農の会の活動にもなかなか参加できないだろうが、こう言うときだからこそ、田んぼやお茶の会の活動に参加することが大切だろう。自分の足下が揺らげば国会議員としての良い仕事も出来ないはずだ。大いに期待しているので頑張って下さい。