アメダス情報

      2025/04/24


 一番下にあり、トゥリーハウスのそばにある12番の畑。からしなが蒔かれている。上に枯れ草が敷かれている。芽を出し始めている。左側の部分にトゥリーハウスへの道路を整備する予定である。道路の先に平らな場所を作り、車が回って戻れるぐらいにする。

 12番畑の奥にはギンネムの林があり、その中にコーヒーが植えられている。あまり大きくはないのだが、枯れないで育ってはいる。手前に石を積み上げて、ピパーツを植えることになっている。イノシシよけの柵も位置を変えて再整備しなければならない。

 トゥリーハウスは中村さんと石川さんとのりさんの3人で完成まで進めてくれた。とても面白い場所になった。かなり高いところにあるので、夏など風邪が通り気分がいいと思う。一度寝袋で寝てみたいと思っている。まずは、木の上でコーヒーを入れて飲んでみたいものだ。

 石垣島には4つのアメダス地点がある。石垣島。盛山。伊原間。川平。の4カ所になる。ここのデーターを見てその日の天気を判断する。今朝の気温は14.7度。雨量0。風速四m。とある。昨日おとといが11度まで下がり、今年の最低気温だった。冬の底は抜けたようだ。

 崎枝ののぼたん農園付近のデーターは川平が一番近いが、カピラは雨量計だけしかない地点だ。そのかぴらでも崎枝と同じではない。雨量や気温や風速についてはこの4地点でもまるで違う。この違いがなかなか面白い。この違いでその日の天気の変化がある程度わかる。

 石垣島はそれほど大きな島ではないが、中央に526の山があるので、風の方角などで、ずいぶん雨の降り方が変わる。時々局地的な豪雨がある。その豪雨が雨量に影響するので、年間雨量で小田原と比較してもあまり参考にはならない。その年その年の成り行きに任せるほかないところがある。

 それでも毎日アメダスは気にせずにはいられない。もちろん天気予報も見るが、天気予報は小田原と比べて的中率がかなり低い。島の天気予報はかなり予想は難しいのではないだろうか。ただ地形的に一番雨が多いと感じるのは名蔵あたりである。島の中央にある於茂登岳 が影響しているのではないだろうか。

 5年間毎日名蔵地区を通過している。島の西側の石垣地区で晴れていても、名蔵に来ると雨と言うことが実に多い。そして名蔵を通り越して崎枝まで行くとまた雨がやんでいる。雨が名蔵だけ局地的に降っている気がする。上ノ島と呼ばれる竹富島と向かい合う位置にある。

 於茂登岳の東側にあるのが、名蔵地区である。海から入り込む東の広がる太平洋からの雲が山に遮られ、雨を降らすのではないだろうか。それで名蔵地区から、アンパルが稲作地帯になったのではないだろうか。昔から名蔵に出作りの小屋を作り、どこの地区の人も苗を作っていたと言うことである。

 戦後石垣島にダムが出来る前の時代には、田んぼの土地改良が進んでいなかったし、導水管などはなかったわけで、安定して水のある名蔵地区で苗作りはすることになっていたのではないだろうか。名蔵には日本で最初にラムサール条約に指定された湿地名蔵アンパルが広がっている。

 1963年大干ばつに見舞われ、牧草が枯れて、牛が死んでゆき、田んぼも稲もすべて枯れた。島中が黄色く乾いきかれ果てたたと言われている。そして、1971年石垣島はさらに大干ばつに見舞われ農業は壊滅的打撃を受ける。(連続干天日数191日) 南西諸島では稲作1期作の期間3月から9月初めまで少雨が続き、大干ばつになった。

 特に宮古島、石垣島方面でひどく、6月に入ってからは草も枯れ、水もなく、牧牛の餓死が始まった。これを考えると耐えがたいものがある。また、さとうきびは大部分が立ち枯れた。各島では飲料水が無くなり、本土から運んだ。

 沖縄が米軍の占領から解放されたのが、1972年沖縄が沖縄住民に返還。沖縄返還は沖縄でのダム建設が始まることにもなる。アメリカ支配が終わる前年のことだ。昨年2024年の小雨を経験して、1971年の大干ばつの話が語られることが多い。

 雨量だけ見ると2024年の去年の方が大干ばつと言われた年よりも深刻だったのだ。のぼたん農園では湧き水が涸れることはなかったが、田んぼでは水不足で不燃が多発した。しかし、島全体としては水利ダムが出来たために、田んぼの水不足もそれほど言われなかった。

 石垣島には於茂登岳南麓にかけて4つのダムがある。石垣ダム、名蔵ダム、底原ダム、前里ダム。南山麓にダムの適地がある。また南側に人口は集中している。石垣島はこのダムのおかげで、豊かな島になったのだろう。大切な場所であり信仰の山でもある於茂登岳である。


 残念なことにこの、神聖な山に巨大な自衛隊基地ができてしまった。もしピーホスのようなものが基地から流れ出たらダムに流れ込む地形である。宮良川の取水上は影響を受けるはずだ。軍事基地の困るところは、閉鎖的な場所になり、何をしているかがわからなくなることだ。普天間の米軍基地ではつい最近まで消火訓練でピーホスを使用したらしい。

 石垣島の住民にとって命の水をダムは貯めている、一番まずいところに軍事基地が出来た。もっと人のいない場所はいくらでもあるのに、おかしなことが行われてしまった。どうもこの場所には昔ゴルフ場があったらしい。そのゴルフ場は倒産して閉鎖していたらしい。喫茶店が残っていて、入ったことがあった。

 その所有者は保守系の市会議員であるらしい。何か関係があるのだろうか。全くわからないことだが、宮古島で軍事基地が作られる際にはやはり、閉鎖されていたゴルフ場跡地が買収された。それに伴い、市長が賄賂を受け取り有罪判決が出ている。

 石垣島は山があり、雨が偏在して降るとしても、4つのダムが配置されているので、生活水や農業用水の不安はない島だろう。お隣の平らな竹富島はダムがない。水は石垣島から送水されている。黒島は西表島から送水されている。波照間島はかなり遠いので、海水の淡水化が飲料水である。

 観光客は住民の5倍の水を使うといわれている。節水意識を旅行気分で捨てているのだろうか。宮古島が観光リゾート開発で注目されるようになったのは、5つの巨大な地下ダムが建設された結果である。農業用ダムと言われて作られたのだが、むしろリゾート開発につながることになった。

 のぼたん農園は天水田をやってる。小さな湧き水と雨水便りの天水農業である。今年もすでに水の不安を抱えている。毎日天気予報を見ながら雨を待っている。上にラム酒工場が出来てから、湧水の量が減ったように思われる。この先果たして大丈夫なのだろうか。

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