第114回 水彩画 日曜展示
第114回 水彩画 日曜展示
今回も中判全紙です。
777「夜のイモリ池」
2022.6
778「のぼたん農園」
2022.6
779「境川村藤垈」
2022.6
780「琉球松」
2022.6
781「和歌山の漁港」
2022.6
782「のぼたん農園」
2022.6
783「西表島」
2022.6
絵を描くことが面白くなっている。絵は始めたころから面白かったのだが、ますますその面白さが分かるようになった。絵は下手は下手なりに絵になる所がとくに良い。上手は絵の外というところがだんだん理化できるようになって、面白いようだ。
上手が絵の外に行ってしまうのは、上手い絵というのは一通りのもので、下手な絵は実に多様だからではないだろうか。上手く描けなくてよかったと負け惜しみでなく思っている。見本通りなぞるという事が出来ないのが下手である。下手は見本を見て描いても、とんでもない絵を作り出してしまう。
上手いが困るのは思い通りに出来てしまうからだ。これは絵においてはどうしようもないというのが面白い。おととい、宮本三郎氏の若い頃の絵を見た。これが何とも上手である。下手風にさえ上手に絵を作り上げていた。こうなるともう宮本三郎はどこにもいない。絵は不思議なものだ。下手だから自由になれるという素晴らしい方法だ。