良い呼吸を維持するための方法

   

4月29日の田んぼ

  健康法の中で一番重要なものは良い呼吸と言うことだろう。心臓などのほかの臓器と違い、呼吸は肺が行うものではない。大角膜を動かす呼吸筋の訓練によって良くなるものだ。呼吸は残念ながら年々衰える。呼吸は呼吸筋肉の衰えに従い衰えることになる。

 筋肉は訓練をすればそれなりに維持できる。毎日1万歩歩けば足の筋肉は衰えない。同じように呼吸筋も毎日1時間鍛えれば衰えない。衰えないどころか、以前よりも肺活量が増えた気がしている。呼吸筋を鍛えると言っても、その前にどんな呼吸が良い呼吸かを考える必要がある。

 呼吸を浅くしないことだ。いつの間にか若い頃と競べて呼吸が浅くなっている。無意識で行う呼吸だから、呼吸筋が衰えると気付かずに浅くなる。日々のことだから気付きにくいことだが、一回に吸う空気の量が減っている。そして吐き出す息もほんのちょっとだけになっている。呼吸は浅くなり、その分頻繁になる。たぶんその方が楽になっているのだろう。

 呼吸筋が衰えてきたから、いつの間にかあさい呼吸になっている。浅い呼吸は頻繁に行うようになる。それでも別段生きて入られるから、余り気付かない。耳が遠くなる。目がかすむ。鼻水が垂れる。涙目になる。こういうことは分りやすいが、呼吸の衰えは気付きにくい。

 呼吸は横隔膜 の上下運動が呼吸の基本だ。呼吸筋は大角膜の上下運動を補助している筋肉だ。腹式呼吸が大切と言われるのは大角膜を動かす運動が大切と言うことになる。横隔膜 を意識して呼吸をしてみると呼吸が大きくなることが分かる。

 手を当てて肋骨が開いたり、閉じたりする感覚を身につける。この肋骨の動きが大きくなれば、呼吸が充分行われていることになる。大角膜は肋骨の開き閉じに応じて大きく動いている。肋骨を動かすためには当然呼吸筋すべてが動くことになる。

 呼吸体操は八段錦である。八段錦は呼吸を強くする運動である。これを毎日本気で取り組めば、呼吸は相当に回復できる。具体的に書いて行くと一段毎にやり方があるのだが、すべてを書くのは大変なので、それぞれがその人に合わせて工夫して貰うのが一番だろう。

 呼吸の仕方であるが、身体の動かしかたに合わせて呼吸を行う。身体の動きはできるだけゆっくりである。一つの動きで息を吐き、次の動きで息を吸う。すべてできるだけゆっくりと動く。ゆっくり動けると言うことは深い長い呼吸と言うことになる。

 息を吸うときはまず動きの前半で口を閉じて行う。そして動きの後半で口を開いて行う。口を閉じてもう吐き出せないと思うほど吐いたとしても、口を開いて息を吐けばまだ吐ける。吸う場合も同じである。これ以上吸いきれないと口を閉じて充分に吸いきったと思っても、口を開ければまだ吸うことが出来る。

 どの運動でも口を閉じてまず息を吸い、次に口を開いて息を吸う。身体の動きは8段様々であるが、身体の動きはすべてより呼吸を深くするための動きだと考えて、動作を考え整えて行く。自分がより深く大きく呼吸が出来る動きが八段錦の正しい動きである。

 だから8段錦の基本の動きから離れてもまったくかまわない。私が今行っている8段錦はかなり変貌している。自分の呼吸を深めるために行っているのだから、自分が呼吸しやすい良い方向へ、変えて行けば良いだけのことだ。

 一番の違いは口は閉じて行うと一般には言われる。特に吐く息は閉じたまま鼻で行えと言われる。そんなことにこだわる必要は無い。深い呼吸のため。呼吸筋を鍛えるためには、最後には口を開いて息を吐けばまだ吐ける。体操なのだから、最後まで吐きつくすことが大切だと思っている。

 以下八段錦の解説である。気功を持ち出すとどうも訳が分からなくなるので、私はまったく考えないことにしている。

第一段錦
 両手で宇宙を向かい入れるような大きな深い呼吸を三回行う。
第二段錦
 馬歩(腰を落とし、両足を左右に広げた騎馬位で立つ)で、大鷲を射るように左右に弓を引く。30を数える。手できっちりと弓を引く。
第三段錦
 交互に片手を上げて脾と胃を整える。左手を上げるときには口を閉じて、右手を上げるときには口を開けて息を出し切る。
第四段錦
 交互に後ろを振り向く。この時に肩甲骨を左右閉じるような形をとる。大切な首を充分にひねり、整える。
第五段錦
 馬歩で、頭を低くで大きく円を描くように回す。大腿骨の関節の強化。息を吐きりながら身体を大きく動かす。
第六段錦
 身体を大きく柔軟に回しながらの呼吸。

< div>第七段錦

 馬歩で左右交互に拳を突き出す。突き出した手を三回右回す。次に三回逆に回す。そして、指を強く順番に折りたたんむ。
第八段錦
 直立して爪先立ちをする。目を閉じ、立っていられるだけ立つ。私は今は200を三回である。

 - 暮らし