第33回 水彩画 日曜展示

   

第33回 水彩画 日曜展示






102,「石垣島宮良川上流域」
中判全紙 ファブリアーノ
2020.12





103,「宮良川中流域」
中判全紙・ファブリアーノ
2020.12







104,「名蔵の田んぼ」
中判全紙・ファブリアーノ
2020,12

 3枚とも最近の気持ちよく描いた絵である。上の2枚は橋の上から描いていている。以前からもう30枚くらいは描いていると思う。やっと方向が見えてきた気がしている。102番が橋の絵から上流を見ている。103番が橋から下流を見ている。だから、流れてくる川であり、自分が居て、流れて行く川である。

 自然に出来た川という者の様相を描きたいと思う。そしてその川の両側に道がある。上流部には田んぼがある。人間の暮らしがどのようにしぜんとかかわっているかが見えてくる。絵を描いているときそんなことは少しも考えているわけでは無いが、改めて絵をみるとそういうことになる。

 どちらも遠くに田んぼがある。最初はこの田んぼの感じに惹きつけられたのだ。そのうち、こうした自然に出来たような川の感じも惹きつけられる。すると踏み固められたような道も面白くなった。すこしづつ自分の絵として描くことができはじめたような気がしている。

 3枚目の104の絵は、耕地整理が終わり、奥まで車が入れるようになって、見えるようになった風景である。前から、描きたかった場所である。田んぼと松を描いてみたかった。その当たりが、とても良い空気なのだ。風景に近づいた気がする。

 ここはまだ何度も描いてみたい。冬水田んぼの水面がとても良いのだが、これがなかなか描ききれない。今日も又描いてみたいと思っている。

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