個人的新型コロナウイルス対応
成田空港
日本には多くの中国人観光客が来ている。好んで日本に来てくれるありがたさがある。互いを知ることは平和への道である。感染症で苦しんでいる中国を何とか励ましてあげたい。特に石垣島は観光で島の活性化を目指している。感染症の問題は人ごとではない。
これからも長い間、中国の方々に気持ちよく来て貰い、楽しんで帰ってもらえるように対策を考える必要がある。まず日本入国の防疫体制を抜本的に変える必要がある。現在は全く機能していない。このことは10年も前から何度も書いてきたことだが、全く当時と変わらない。何故なのだろう。痛い目に遭わないと変わらないのか。
結局の所人員不足と言うことなのだ。防疫職員の倍増の体制をとる。大勢人がいれば、一人一人に時間をかけたとしても、入国検査自体の時間は短縮できる。日本は島国であるから、人の出入国や物流が増えたとしても、水際で防ぐことが一番効果的だ。日本独自の防疫体制を作ることしかない。
どうすれば入国時に感染の疑わしき人を確認できるかである。まず、今回であれば武漢から来た人は特別の対応が必要であった。ゆっくり話すことだ。病状がでていないとしても日本国内でどう言う行動をとる予定があるかは確認しなければならなかった。
当分の間基本的に中国からの旅行者であれば、入国から、出国までの計画表の提出をお願いする。緊急時の連絡方法も確認するべきだ。何故この当たり前が出来ないのか歯がゆい。中国の緊急事態を応援するつもりで、しかし、日本国内では広がらないような対策をしなければならない。
保菌者が発病しないで感染を広げることが確認されている以上。お願いとして中国からの渡航者は不要不急の人以外は控えて貰う。同時に日本から中国への渡航も同様である。
新型コロナウイルスに対する治療法が確立されるまではそれ以外に方法はない。それほど深刻な病気ではないようなので、治療方法は遠からず見えてくるはずだ。
今回の新型コロナウイルスは拡散時体は食い止められない状況になった。中国国内に何百万人もの人が武漢からの避難している。その人の中に必ず何千人は感染者がいる。その何千人がすでに各地域で感染を広げているに違いない。
中国の初期対応が失敗した。後はこの病気の感染力次第出広がりが決まる。100万人規模に感染が広がる可能性はある。中国の医療事情は大丈夫なのだろうか。日本の医療チームの応援も必要ではないだろうか。ここ一週間の広がり方で見えてくるだろう。広がらないことを祈るばかりだ。
幸いなことに健康な人は感染しても、発病しない人の方が多いいのではないか。重症化しない人がほとんどである。感染しても普通のインフルエンザと大差ないと思われる。必要以上に心配する必要はない。不安があるとすれば、対応する薬がないという点でぐらいある。しかし、すべてのインフルエンザもそうであるが、薬の効果は限定的だ。感染者の自己治癒力次第だ。
新型コロナウイルス肺炎は薬がないとしても、致死率は最終的には1%以下の病気となるのではないか。それでも中国で数千人の死者が出る可能性はある。インフルエンザ並の病気と見ればいいと考えて、恐れず、体調管理を万全に暮らせば、問題はない。亡くなられる方はやはり他の病気がある人が多いようだ。
体調に不安のある人は外出を極力避けることだろう。少なくとも温かくなるまでは注意深く暮らすほかない。よく言われている注意事項だが、手洗いを行う。十分な睡眠をとる。身体を冷やさない。適度な運動を行う。発酵食品、緑黄色野菜を意識して食べる。
マスクはウイルスには無駄と言う意見が広がっているが、マスクは一般的な意味で有効である。もちろん防塵マスクのような、ウイルスを通さないマスクならさらに有効であるが、普通のマスクでも効果はかなり高いと見て大丈夫だ。マスクを無駄だからしないなどと考えてはならない。
医療関係者がマスクでは防げないと主張するのは科学的には正しい。つまり看護師の人がマスクをしていても感染する。感染者との接触の濃度である。感染者が長く止まる部屋に数時間いると言うことと、街の雑踏で感染者とすれ違うというのでは、全く意味が違う。
マスクの布目の大きさが大きくて、小さなウイルスはすり抜けると言うことなのだが、最近のマスクは不織布である。それなりに細かい。すり抜けるイメージが少し違う。患者のウイルスは唾と一緒に飛ばされる。唾についたウイルスはマスクで防御できる。同じ室内に長時間いる場合はそのウイルスが浮遊していることになり、吸い込む可能性が高い。
しかし、野外の人混みに唾と一緒に出たウイルスが、そこでいつまで浮遊している環境は少ない。それは普通のインフルエンザの感染と同じことである。濃厚接触は2メートル以内に数時間いると言うことになる。だから成田空港ですれ違った人が感染するなどと言うことは滅多なことではあり得ない。
では飲食店で隣のテーブルで食事をした場合どうなるかがある。当然マスクも外している。これは感染の可能性がある。飲食店側がウイルスまで除菌できる、空気清浄機を早急に備えるべき事だ。これは今回だけのことではなく、そうした配慮のある飲食店が不特定多数の外国人を迎える店舗の必要な条件になるだろう。
公共の場所ではやたら触らないことだ。ドアノブなどからウイルスが手について、そこから感染するという可能性がある。それでも触るだろうから、手洗いをよくすることだろう。
とかく完全防御を求めて、過剰反応になる。死にたくないからなのだろうが、人間は必ず死ぬものだ。死を認めないのが現代人だから、わずかな不安を誇大妄想するようになる。おかしな対応になる。
自分なりに防御をして、それでも感染するとすれば、それで仕方がないと受け入れるほかないと私は考えている。
改めて思うが、政府が武漢から日本人を避難させたのは当然のことである。WHOは何故かこのことまで批判気味である。中国政府の対策を何故か擁護している。中国の外交能力の高さを感じる。引き上げてきた日本人は良かったのだが、その後の受け入れ体制が全くなかった。
戻った人を隔離するのは当たり前のことだ。その人のためでもあるし、日本全体のためでもある。武漢でそのことを説明していなかったことが問題の原因である。対応職員の能力も問題。隔離がイヤな人は政府の派遣した飛行機で帰らなければいいだけのことだ。個人の自由である。
全く感染症に対する対応が準備されていないことが露呈している。いつまでもこんなことでは、必ず起こるさらに深刻な感染症の時にどうするというのだろう。戻った人が個室ではないというのには驚いた。日本の官僚のレベル低下がこういう所に現われるのだろう。