フィットビットを付けて1年が経った。

   

 フィットビットを付けて暮らしている。常に腕に嵌めている。腕時計というものは付けたことがなかったので、最初はうっとうしかったのだが、慣れてしまったようだ。今は何でもない。歳をとったらば、GPS機能のあるものを付けておいた方がいいと思ってのことだ。
 
  初めて付けたのは去年の今日である、何故分かったかと言えば、フィットビットではそういう事が表示される。これで一年の平均というものがやっとわかるようになる。週ごとの記録、月ごとの記録、3か月ごとの記録、そして一年の記録というものが表示される。ただ、都合で1週間付けていなかった場合どういう事になるのか、まったく運動なしという事になるようだ。
 
 フィットビットには、歩数計機能がある。毎時250歩、歩かないと連絡が来るような機能もある。これは腕ブブット振動で知らせるのだが、嫌なら消せる。連絡機能を作動させると、電話が来ても知らせてくれる。これは良い場合と、困る場合がある。絵を描いているときは困る。
 
 一日にできれば1万歩を目標にしている。農作業をしているとすぐに15000歩にはなるが、石垣にいると意識して歩かなければ、5000歩程度になる。今回の小田原生活でも1万歩以下の日はなかった。
 
 睡眠の時間と状態も記録される。なるたけ長く寝ていたいと思っているのだが、なかなか長時間は寝れなくなっている。それでも6時間以上は寝ている。眠りの状態がわかるというのは、他のことでは無理な機能だと思う。朝起きてどうもよく眠れなかった。というのが本当かどうかがわかる。
 
 そのほかでは有酸素運動によるフィットネススコアーというものが測定できる。これは運動能力を表していて一番重視している。有酸素運動を行い、どれくらいで回復するかという数値のようだ。これは寝ているときの心拍数と関係して計算されている。
 
 フィットネススコアーとは最大VO2の概算値とある。VO2とはエクササイズ中に身体が使う酸素の最大値という事とある。付けた時は64から始まったと思うが、現在過去最高値の66になっている。この数値の意味はよくわからないが、体調感覚とこの数値の上下がどう関係するのかは、気にしている。アメリカのマラソン最高記録保持者が81だそうだ。まあ、プロのアスリートが健康とは思わないが。
 
 フィットビットの優れているところは、お風呂に入ろうが、サウナに入ろうが大丈夫だというところだ。生活防水という事で、そこまでは補償はされていないが、どこまで耐久性があるのか、コロナの湯で試した。だんだん無理なところまでやってみたのだが、全く忘れていては入浴していたこともあるが、大丈夫だった。
 
 それ以来、サウナの中での心拍数はどんな変化をするか。水風呂の中での心拍数はどう変わるのかなど調べている。サウナでは113まで上がった。もう出た方がいい数値としている。水風呂の方では48まで心拍数が落ちた。これ以上下げたらまずいのかもしれない。
 
 心拍数を下げることは意識的にできることもわかった。意識しないで17度程度の水風呂に入っていても、62ぐらいの心拍数である。気持ちを静めて、呼吸をゆっくりにしながら入っていると、48まで下がる。さらに下げられるのかもしれない。こういう自分の身体の機械的な機能は面白い。
 
 自分の身体を詳しく把握することが、健康維持の第一歩である。内観法で身体の内部を感じて、確認しているつもりだが、やはり機械測定は大事である。48の心拍数の時に心臓がどんな状態かがわからなければだめだ。同じく113の心拍数の時の状態もわからないとならない。
  
 体重や、血圧なども常に計る方がいい。そして、自分の体調がどういう時に、どういう数値なのかを確認しておく。そうして自分の身体のことが分かれば、病院に行かないで済む。済むかもしれない。
 
 そういういみで、体組成計と連動しているといい。体組成計の出す数値と、フィットビットが出す数値を総合して、医療機関が確認してくれているという、機能があれば、それなりの価格であっても加入したい。どこかで、徘徊していれば探してくれるサービスもつけてもらいたい。
 
 父が死んだのは76歳である。それを思うと、あと6年だから、そう遠くはない。6年では絵が行き着けない。絵だけはここでは終われない。それでは生きてきた甲斐がない。あと10年は描かしてもらいたいものだ。そう思うとフィットビットである。
 

 

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