対韓国輸出規制という選挙対策
元徴用工問題で韓国政府に対応を促すのが狙いで、韓国に輸出規制を行った。という事になっている。その本意は、参議院選挙である。保守政党は韓国をたたけば、票が集まると考えている。
この選挙の争点は憲法改定であると個人的には考えているが、全く盛り上がらない選挙になっている。もし与党に維新を加えて、3分の2の議席を獲得すれば、今度こそ憲法改定に進むであろう。憲法改定の目的は自衛隊を、普通に戦争のできる軍隊にするためである。
今回の参議院選挙はほとんど感情的反応になっている。輸出規制も感情的反応だ。三原じゅん子議員の叫び声がすべてである。野党のアベ政権批判を、恥を知れと罵った。これはアベ批判をしている野党支持者に恥を知れと言うことだろう。好き嫌いで判断しろという事だ。
恥を知らないのは、むしろアベ政権では無いだろうか。奥さんが、アベ小学校の名誉校長に奉られ、財務省の官僚が忖度させられ、自殺までしなければならなかった。
学生時代からの友人が長年の悲願であった、獣医大学を作るというのを、知らなかったと白を切り通したアベ氏。そんな関係を盟友と言うだろうか。あうんの呼吸で支援したと考えることが自然だ。
こういう総理大臣を持つ国民のひとりとして恥ずかしい。これが、選挙に反映しないようであれば、日本はどうなるのだろうか。三原じゅん子さんは恥ずかしくないのだろうか。それとも、ここまでおべっかを使えば、大臣になれるというのだろうか。それとも、あの鬼の形相の元女優の叫びの方が票になるのだろうか。
韓国と経済戦争を始めた。これ以上日本を軽視したら、ただじゃ置かないという、具体的行動を示したと言うことだろう。多くの日本人が、反韓国の感情が強めている。反韓国感情の後押しをするような政府の態度である。韓国でも政権が弱くなると、日本を叩いて、支持を得ようとする。
参議院選挙対策ではあるが、こんご深刻な経済戦争につながる可能性が高まった。WHOで日本が敗訴する可能性もある。現代の戦争は経済から始まる。日韓の対立は世界にとって、大きな火種になる。
何故ここまで日韓関係は悪化してしまったのだろうか。文政権の姿勢にも問題がある。韓国が国力を高めてきて、日本何するものぞと言う意識を高めたこともある。両国の間にある歴史問題は、両故国の力関係が変われば、改めて評価が変わる。日本は相手が納得するまで、謝るほかない立場なのだ。
過去にも大きな対立は起きた。両国の間にある、領土問題である竹島に韓国の軍事基地を作った。そして大統領が上陸した。それでもなんとか妥協点を探してきたのが、過去の日本政府である。
アベ氏は憲法改定を主張し、日本の軍事大国化を願っている。だからわざわざ、近隣諸国との対立を深刻化させるのだ。これが日韓関係、日中関係の対立の元凶である。
選挙の一番の争点は経済であろう。アベノミクスは“第3の矢”の構造改革で行き詰っている。構造改革は出来なかった。新しい産業は創出できないでいる。アベ政権は雇用の改善を自慢げに語るが、それは労働人口の減少による。経済の行き詰まり問題をそらすために、韓国を矢面に立たせたのだ。
日本経済は今後深刻に落ち込むだろう。少子高齢化もある。人口減少もある。外国人労働者の問題もある。地方の消滅も現実となった。それ以上に、新しい事業が創出できない日本人体質になっていることが深刻だ。
この人間の変化が、貧困若年層のアベ政権支持に繋がっているという。これ以上悪くならないで欲しい。そうでなれば生きて行けなくなるという、すがる思い。アベ政権に洗脳されている層の出現。アメリカでも貧困層はトランプ支持らしい。
日本の富裕層は既得権益に縛られている。原子力利権を捨て去ることができずに、新しい再生可能エネルギーの開発をできないで居る。原発輸出に今更躍起となるアベ政権の姿勢。この未来展望のなさが日本企業から、新しい未来を切り開く意欲をそいでいる。
死ぬまで働こう時代が来た。やりたいことで死ぬまで働けるならそれは素晴らしいことだ。ところが、その日暮らしの漂白老人時代が近づいている。いま、下層におかれ、アルバイト生活で蓄えなく、暮らしている若者はどんな老人を生きるのだろうか。私には明るい将来は想像できない。
アベ政権の格差助長政策が日本を悪くした。これ以上に悪い政権はない。野党に一票入れる以外に、無いと思うのだが。