大豆の播種と大麦の麦茶づくり
大豆の播種をした。大豆の会の畑が3か所ある。一か所は全員で行い、終わってから、2班に分かれて播種した。全体で20人くらいの人だったかと思う。子供たちもたくさん来てくれた。まとめる太田さんの指示がとても良く、午前中で作業が終わった。去年は夕方までかかったのだから、すごい進歩だ。
7月10日トンネルの中の苗床で発芽が始まる。3日目である。
7月6日の播種の予定が、7月7日という事になった。今年の6月の雨続きはほとんど日照がないという状態である。例年の15%としか日照がないという事で、注意喚起がされている。この中晴れ間に耕してくれてあった。渡部さんである。ありがたいことだ。作業は準備7割と言える。
イネの方は田植え以降晴れ間がないという事で、生育は遅れ気味である。このまま、梅雨明けが長引き晴れないようであると、収量にも影響が出てくるであろう。もう例年こうだからと言えないような、毎年の気象の変動である。
諏訪の原大豆圃場
大豆は昨年発芽がとても悪かった。理由は特定できたわけではないが、種まきの後豪雨が降り、その後極端な暑さが来た。あれで種がとろけてしまったのではないかと思っている。
今年も雨が続けば、種が腐るのではないかと心配している。天候はほぼ曇り、雨もあったが、ひどいものではなかった。上手く行けば、きょうあたり、少しは発芽している気がする。明るくなったら、見に行ってみる。
麦は小麦が150キロで。大麦が9キロ弱の収穫だった。収量は普通作。こちらも雨続きの中で、苦労したようだ。麦は梅雨時で干せない。天日乾燥の為非常に苦労する。機械小屋に持ち込むところまで、私はやったのだが、その後が大変だったようだ。脱穀以降は参加できなかった。みんなで協力して作業してくれた。有難いことだ。
小麦はミルパワーに100キロ届けて、精粉をお願いしてくれた。ミルパワーでは石臼で丁寧に粉にしてくれる。貴重な粉になる。これは10月ごろいつも粉になって戻ってくる。小麦は寝かせてから精粉すると、香り立つ粉になるらしい。しかもその香りが長く保つのだそうだ。
小麦種を10キロ保存。大麦は1キロだけ種保存。もう一度干してある。帰りに種の保存冷蔵庫に入れて帰るつもりだ。後は粒で欲しい人や、小宮さんに種のお返し。
大麦は8日の午前中に焙煎した。欠ノ上田んぼの陽だまりガーデン。こういう火を使う作業がいつもできる場所があるというのは、有難いことだ。火事の心配もない場所。水もある。竈もあるし、薪もある。
焙煎はとても重要だ。美味しい麦茶を作るには時間をかけ長時間焙煎しなければならない。以前テレビで見た麦茶の焙煎は、小石を混ぜて焙煎して、後で石を分けるやり方だった。石焼き芋の手法だ。かなり色が黒に近いところまで焦がしていた。
美味しい麦茶を作るなら、入れる前にもう一度焙煎するといいと思っている。コーヒーが焙煎が重要なのと同じくらい麦茶も焙煎技術である。ともかく農の会の麦茶ほどおいしい麦茶は飲んだことがない。
今回、小麦でもできるのではという意見があって、小麦も焙煎して飲んでみた。確かにそれなりの味ではあるが、やはり大麦の方が飲みごたえがある。理由は大麦はもみ殻に包まれている。このもみ殻が焦げる。これが苦みの抵抗感になっているようだ。
麦の会は現在6名で運営されている。作業が大変な割に、小麦粉の価格も高くなる。その為に、継続する人が少ない。それでもこの会から、3名ものパン屋さんが生まれた。良い活動だとは思う。