イネ作り:播種
4月9日種籾を川から上げた。そして冷蔵庫に保存して、4月21日に苗代に播種した。川から上げたのは種籾は鳩胸状態直前である。一部芽が見え始めた状態である。全体としてはほとんど出ていないが、いくつか芽が出始めた段階である。3月21日に川に入れて、4月9日に鳩胸状態直前になった。19日間であった。鳩胸状態までとなると、20日か21日かかるというところか。10日で発芽してしまった年もあるから、まあまあの川の水の温度であった。10度から13度というところであった。春になって高温が続いているから、川の水温は高いと考えていたが、実際は低かった。冬の間の低温が川の水温に影響しているのではないだろうか。積算100度と良く書かれている。実際やってみると240度を超えている。理由は分からないが、書かれている事は案外当てにならない。自分でやってみない限り分からないものだ。何が違うのかの理由は置いておいて、自分流を探らなければならない。これが稲作の面白いところである。
そして冷蔵庫の野菜室に10日間入れた。白いコードは温度計である。5度になるように管理する。普通の冷蔵庫であれば温度調整をしないでもだいたい翌日には5度に落ち着く。入れてしばらくは温度が下がらない。4度から6度を行き来するので、冷蔵庫の温度設定を調整しながら管理した。そして、苗代での種まきが、4月21日になる。19日の朝に外に出して、桶に水を入れてその中に浸した。水を変えながら、様子をみる。なかなか芽が出てこない。少し不安になる。20日の夜に水から上げて、ネットの上に広げた。21日の播種の時に濡れが湧き状態位で、苗代に撒いた。7、5キロの種籾を40mに播種した。それでもけっこう密に撒かれた気がした。1㎡に188グラム撒きである。家庭イネ作りの500㎡の1キロ蒔きの人なら、5mの苗床という事になる。
水を乾かして置いた苗床に種籾を蒔いてゆく。バラマキをする。その上から種籾が見えなくなるくらい燻炭を蒔いた。大袋4袋という例年より多く撒いた。その上から土ぼかしの振るったものを蒔いた。土ぼかしは苗床を作った日仕込んだものだから、一ヵ月のものになる。撒き終わってから、穴あきビニールを被せた。今年は暑くて、土壌の表面は32度にも上がっていた。この温度は苗箱をやる時の稲の発芽に最適な温度というが、苗床では初めてのことになる。穴あきビニールは張ることは張ったがさすがに暑くなり過ぎも困るので、脇を開けた状態にしておいた。穴あきビニールは雀除けでもあるから、2週間は取り除くことは避けたい。夕方になって水を軽く入れた。地面は水やりで湿っているぐらいが一番良い。水没すると良くない。
翌朝の苗床の様子。温度13,4度。湿った状態。