安倍昭恵氏の不愉快

   

安倍昭恵氏は私には耐えがたく不愉快である。最近、無邪気で善意の人などというとんでもない報道がテレビで流されている。テレビ局のアベ政権への忖度ということになるのか。こんな前提を付けて、批判をしないとテレビ局に干されるのか。安倍昭恵氏という人物はいったい何者か。少し考えてみる。生まれが森永の創業家ということで、いいとここのお嬢さんというカッコつき。もうこういう尾ひれが出てくるだけでも不愉快である。その前にこの人の人格はどうなのだと言いたい。多分外に見えるような注目すべき人格など何もないのだろう。電通に勤務していたらしいが、どんな仕事をした人なのだろうか。電通が森永のコマーシャルでもとったのだろうか。総理大臣夫人という存在はどう考えればいいのだろうか。トランプ夫人はまったくの無能であるが、見た目ではスパーモデルである。それで役に立つということだろう。善人キャラはどうだろう。ただの馬鹿じゃないのかと、私は思ってしまうが。

この善人とかいう訳の分からないものが、不愉快なのだ。いったいこの人どれほどの仕事をした人なのか。なぜ、ただの無能のバカ夫人を世間がこんなに持ち上げるのか。総理大臣夫人だからだろう。クリントン夫人は人間が明確である。アキエ夫人で分かっているのは、教育勅語で感涙したという妙な人格だけだ。そんな日本人は今時めったにいないだろう。100年も昔の教育勅語を何故感動してしまうのだろう。懐古趣味的な人なのだろうか。明治日本にもどしたいという気分の刷り込みがあるのだろう。明確な思想などはないと思う。何となく、日本なのだ。それがアベ一座の一員として結構目立ったのだ。そうしようとした演出家がいたと思う。そうでなければ侍従に泳がしておくわけがない。

安倍昭恵氏でさらに腹が立つのは、田んぼをやる姿である。あの麦わら帽子の写真である。それで一層腹が立つのだ。瑞穂の国日本を間違った右翼的な方向に導いている。明治日本の稲作は富国強兵を押し付けられたものだ。江戸時代の田んぼの文化は庶民のものだ。首相夫人や大企業の御嬢さんのお遊びではない。そこに食べ物を作るという原点があるからだ。小田原の自民党衆議院議員の方も、トラックターに乗った写真がホームページにある。農業に関心があるというイメージは利用できるという戦略に過ぎない。現実には農業潰しをしているのが自民党政権である。このまま行けば日本の農業が失われるだろう。それにもかかわらず、農業に理解があるような宣伝だけは総理大臣夫人に担わせる。そういえば、原発反対というのも夫人の看板にあった。すべてはこういうやり方でイメージ戦略をするのが、アベ政権の裏方の仕事なのだ。電通がやっているとすれば、元社員に仲間がいるのだからツーカーなのかもしれない。

国会喚問もいいけれど、それが嫌なのであれば、記者会見をすべきだ。自分のやってしまったことに関して、日本社会に対して謝罪しなければならない責任がある。少なくとも詐欺の片棒を担いだわけだ。犯罪ではないとしても、自分の肩書を利用させるように動いたことぐらいの自覚はあるだろう。それが総理大臣夫人という立場の責任のはずだ。どうして、森友学園を間違って評価してしまったのか。どんな関係で森友学園とかかわったのか。日本会議との関係はどうなのか。そのことが、巡り巡って財務省に影響を与えた可能性はないのか。総理大臣夫人5人の秘書の行動はどうだったのか。こうしたことを明確にして、総理大臣夫人というものが、今後どういうものであるべきなのか。いつか誕生するだろう、総理大臣の夫はどうすればよいのか。この辺の判断を世間が出来るようになるための、今回の事件は一つの教訓であろう。

 

 

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