石垣市の市長選挙

   

今、石垣島では市長選挙が行われている。石垣の未来の方角を決めてしまうような重要な選挙が迫っている。自衛隊ミサイル防衛基地が争点になっている。現職の中山市長は自衛隊基地の受け入れを表明し、誘致してきた張本人である。しかし、基地受け入れを選挙の争点にしたくないために、選挙公約では何を言っているのかわからないような発言を繰り返している。沖縄をアベ政権に売り渡したといわれている、二枚舌の仲井眞元沖縄県知事とよく似ている。仲井眞氏は中山氏を支援している。そして一番動向が注目されていた公明党もまた中山現職支持である。自衛隊基地反対を表明していたにもかかわらず、日本をダメにする政党である。この状況に石垣市選出の県会議員砂川氏が自民党を離れて、中山氏に対立して立候補をした。保守分裂選挙になったのである。中山氏は保守陣営からも問題にされる、株で大損をするような胡散臭いところがある。この砂川氏も自衛隊基地誘致である。この二人の共通点は自衛隊基地がなければ、石垣の安全は守れないという考えのようだ。何故保守分裂になったのかは、遠くからでは想像の域を出ない。

そして、期待が高まる立候補は基地反対を主張する、宮良氏である。石垣島に自衛隊基地を作ることは石垣市民にとって、むしろ危険が増すという当然の主張である。3つどもえの選挙になっている。石垣の未来を決する日は、3月11日である。アベ政権は中国を仮想敵国としている。日本の周辺に危機的状況を作り出し、日本国民に恐怖心を起こそうといういう意図のようだ。そして平和憲法を明治憲法に戻そうという事を意図している。日本の再軍備をさらに進めようという事だ。その為に全く平和的努力を放棄している。琉球列島を日本の前線基地とした防衛体制を強化している。与那国、宮古、沖縄本島、奄美大島、200キロ射程のミサイル基地を作り、太平洋に出ようとする中国船舶に対して、攻撃しようという事である。宮古島にはすでに自衛隊基地設置が決まり、沖縄県宮古島市の千代田カントリークラブ地区(市上野野原)に陸上自衛隊の隊庁舎や宿舎などを建設する計画で、沖縄防衛局は市民説明会を開き、車載型のミサイル発射機について地対空誘導弾用を3基、地対艦誘導弾用を4基の計7基を千代田地区に配備予定と説明している。中山氏はこれをミサイル基地ではないという主張をしている。どうしても基地を作りたいのであれば、無人島に作ればいいのだ。そうすれば市民は巻き込まれない。

将来は自衛隊基地の共同利用をしようという事で、米軍の配備も行われる可能性が高い。琉球列島の対中国基地は沖縄の米軍負担の軽減という名ばかりの目的の為に、徐々に自衛隊基地の強化が図られている。沖縄本島には、大きなミサイル防衛の基地を設置する予定のようだ。これも当然同盟軍米軍との共同使用が前提である。沖縄の負担軽減、米軍基地の縮小の背景となる自衛隊基地の強化が着々と進められている。このアベ政権の政策は憲法違反である。憲法では国際紛争に対して、平和的手段によって解決を図ることが示されている。アベ政権は一体どんな平和的手段を今試みているのだろうか。尖閣諸島の領有権が最大の問題であるという認識すらない。日本固有の領土であるという事のみで、解決しようとするどころか、この火種を煽り続けているのがアベ政権である。そしてその安倍政権の誘導に導かれて、中山氏は領土を守ることが国益のように決めつけている。

日本の安全保障の為であるなら、領土は国際裁判所で解決を図るべきことだ。アメリカにすり寄って、しがみ付いて、虎の威を借りて中国と対抗しようとしても、トランプアメリカは利益の為に、中国と和解を可能性を計っている。北朝鮮とも手打ちをする可能性は高い。つまりアメリカには原爆がアメリカまで飛ばないのであれば、所有を認めようという意見さえある。アメリカは日本のこと等利益にならないのであれば、どうでもいいと考えているのだ。こうした状況の中で、石垣の選挙は迫っている。石垣は世界1魅力のある島だと認められている。それは平和の島である。平和の島にミサイル基地が出来れば、その魅力は半減してしまう。石垣が自立した経済で繁栄するためには、観光業である。観光にミサイル基地は明らかに不似合いである。自分の国を狙っているミサイルを、自分たちと敵対する地域で楽しめるであろうか。石垣は東アジアの交流拠点になる。その為にも是非とも宮良さんに当選してもらわなくてはならない。

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