トランプとアベ
アメリカではトランプと話ができるのは日本のアベだけだ。と言われているそうだ。なるほど鋭い意見だと思った。アベとトランプはよく似ている。アベは日本ファーストをしたたかに目指している。トランプ批判をしない唯一の国が日本だ。難民受け入れなどすべて拒否している。2人とも金儲けなら、カジノである。手段は択ばない。違うのはトランプの手下になりたいのが、アベなのだ。揉手をしながらすり寄っているのは、アベだけだ。日本人として恥ずかしい限りである。こんな醜いアベを良しとしているのが日本人である。アメリカでも選挙でこんな恥ずかしい人物が選ばれたのだ。北朝鮮が問題児なら、アメリカは問題の巨人である。金持ちのプロレスラーが、文句があるやつは表に出ろと叫んでいる。腕力のない、アベは手下になるのだから、許してくださいと卑屈な姿勢を貫いている。手下になるなら上納金がいるというのが、トランプの言い分である。上納金を増やすなら、子分に入れてやらないこともないがということのようだ。
アベというのは安倍総理大臣個人ではなく、アベという得体のしれない集団指導体制のことだ。右翼的傾向が言われるが、実態はお金以外には関心のない人たちの集団と思っている。だから、ホテル経営者のトランプとは話が成立する可能性がある。私には、トランプのやるアメリカファーストがあまりに幼稚で、まともな大統領とは今でも信じられない悪夢だ。まるで風呂屋談義で国を動かしているようにしか見えない。たぶん商売だけは上手いのだろう。責任感のない憤慨議論で国を動かしてしまう。政治家であるとすれば、イスラム圏からの入国禁止の大統領令を出す前に、考えなければならないことは山ほどあるはずだ。普通なら、やりたくともそこでとどまる。マイナス要素との天秤に乗っているのは金もうけだけのようだ。自分の視聴率も乗っているようだ。悪評も、評判の内。
日本の安倍氏の無様さは、何処までもへりくだって、おだて上げ、自分だけはいい目を見ようという算段である。日米同盟は不変だと、実態が分からないうちから、自ら叫んでしまう。交渉も何もない。トランプは切り札を見せずに、台湾や韓国との関係を、口先介入で動かそうとしている。その先にあるのは、中国である。ビジネスの強敵である。一国主義などとうそぶいて居ながらも、中国は何とかしなければならないという感が働いている。日本は中国関係の交渉材料として上手く使われるだけだ。何しろ、しがみ付いてゆきますと叫んでいるのだから扱いやすい。多くの人が、アメリカはおかしいぞ、怪しいぞと、不安になっている中で、TPPの意味を説得するなどと頓珍漢アベもいいところだ。交渉するなら、中国韓国に対して、アジアの経済連携を働きかけるという事だろう。まあ、良い意味での大東亜共栄圏である。なぜか今の時代の保守派層は、アメリカの手下にはなりたがるが、アジアを毛嫌いする。明治政府の孫たち。
こうした悪い連中が堂々と選挙で選ばれるようになった。国民が実に目先の打算だけで動くようになったのだ。日本人はアベを見ても、安倍がトランプほどひどくはないとみているようだ。外から見れば、アベもトランプも同じなのだ。民主主義の悪い一面が出ている。誤解する人がいるので断っておくが、外国を批判しているのではない。トランプを批判するのは、アメリカが日本の支配者だからだ。北朝鮮を批判するのは、世界にとってもっとも危険な核保有国だからだ。日本人の内なるアベを何とかしなくてはならない。アベは誰の心の中にもいる、悪い心の種だ。日本も競争原理だけを進めてゆけば、格差から分断が起こる。持てる者、強い者が、弱者に対して思いが及ぶかどうかである。トランプはシロウトだからひどさが目立つが、アベ集団はプロ集団だ。静かに憲法改正まで行い、リトル・アメリカを作ろうとしている。選挙で阻止できるのだから、アベの実像をトランプから判断してもらいたい。