石垣島県会議員選挙の結果
八重山毎日新聞によると、石垣の自衛隊配備計画が早まったという事が出ていた。今行われている、沖縄の県会議員選挙に伴って出てきた情報のような感じである。選挙結果では、賛成と反対の候補がそれぞれ当選した。しかし、自衛隊配備反対の候補2名の合計票は13、534票で、賛成の候補者(自民党、公明推薦)は9、385票だった。石垣選挙区の県会議員選挙において、6対4くらいで自衛隊配備反対という結果に見える。石垣島の将来は石垣島の人たちが決めるべきことだ。石垣は観光で活性化している。台湾や中国からの観光や修学旅行が始まっている。大きなクルーズ船が来ることもある。接岸できず沖合から、はしけで渡るようだ。もう少し大きな港は必要だというような意見も新聞にはあった。沖縄県の県議会選挙では、翁長県政支持が27名。自民が15名となった。中間派が6名。
石垣島には2つの新聞がある。八重山毎日新聞と八重山日報である。思想的には左右に分かれている。私がまともな新聞と考えて、定期購読している新聞が八重山毎日新聞である。八重山日報の方は以前はウエッブで読めた部分もあったのだが、今は読むことができない。八重山日報社の編集長は仲新城誠氏という方で、産経新聞系のサイトに普天間基地の辺野古移設を唯一の選択肢として理解できると書いている。ーーー普天間飛行場を撤去するのであれば、日米が「中国や尖閣にはいつでも睨みを利かせている」というメッセージを同時に示すことが不可欠なのだ。―――と書いている。当然、石垣島への自衛隊ミサイル基地の配備も賛成である。石垣市長の中山氏と同様の考えの持ち主のようだ。石垣の中山市長は市民の意見が割れている問題については、意見を述べなくなっているように感じる。市長が何をどう考えて、自衛隊誘致派になったのかを知るには、この中新城氏の意見を読むと大体推測できる。
自衛隊配備賛成の候補に入る票数と反対に入った票数は重要だと思う。自衛隊配備の賛否は、住民投票に値する案件であろう。国防に関して地域住民が意見を言えないという事は間違っている。島の未来を方向づける重要なことになる。個人的な希望としては、どうしても自衛隊を八重山に配備したいのであれば、人の暮らしていない島にしてもらいたい。中国だって、人工島に基地を作っている。日本にできないはずはない。私は人工島にだって基地は作ってほしくはないが、どうしても作らないではいられない人も居ることは分かる。妥協案として、人の暮らしていない島にしてもらいたい。自衛隊基地は必ず、アメリカ軍との共同使用になる。実践で人殺しの訓練を繰り返している海兵隊員が来れば、アメリカのスラム街並みの治安になる。加えて地位協定で日本の権力の及ばない。
県会議員選挙では基地反対が多数を占めた結果である。自衛隊が人の居ない島ではどうしてもいやだというのであれば、住民投票は最低限必要なことだ。石垣市役所の場所決めでも住民投票が行われ、元飛行場跡地の高台に移転することになった。良い選択がなされたと思う。中山市長はなぜか今の場所で、建て直すと固執していた。市庁舎の場所以上に自衛隊配備に特化して住民投票する事には価値がある。市長は国の国防に関しては、住民投票は相応しくないというような、曖昧な発言をしている。住民投票をすれば、今回の県議選で見えるように、自衛隊配備反対が強いことを感じているからのようだ。どうしても住民投票をやらないのであれば、次の市長選挙を待たないで、市長のリコールをやればいいのではないだろうか。