アイドル自民党候補
スピードの今井絵理子氏が自民党の参議院比例区に立候補である。18歳選挙権がある。自民党としてはイメージアップ作戦のつもり。聴覚障害がある子供を育てているシングルマザーで、注目度の上がっていた、今井氏に目を付けたのだろう。自民党よ!政治を舐めんのもいい加減にしろ。今起きている政治状況は時代の変わり目ともいえる、重大な局面だ。イメージアップなら経済の専門性の高い人だろう。自民党の選択はどう思われようが選挙に勝てばいいという考えのようだ。電通的調査結果が出たのだろう。そういうことばかりやっているから、宮崎氏のようなとんでもない青年局次長が登場する。私は沖縄ファーンだし、沖縄唄者に憧れているから、スピードにも好感がある。子供を一生懸命育てているというテレビも見た。こうなるとあの辺から筋書きが始まっていたのかと疑問が湧いてくる。選挙の投票には行かないが立候補したという伝説の、女子アナ議員はいまや失言大臣である。
女子アナ大臣の丸川氏は、放射線量を年間1ミリシーベルトと決めたのは「『反放射能派』と言うと変ですが、どれだけ下げても心配だと言う人は世の中にいる。そういう人たちがわあわあ騒いだ中で、何の科学的根拠もなく時の環境大臣が決めた」さすがの女子アナ感覚だ。全く何の勉強もなく大臣になったようだ。誰が女子アナに台本なくしゃべらせたのかと、自民党内では大騒ぎだろう。投票に行かないが代議士にはなりたかったくらいの人だから、何を発言しても不思議はない。二人目の女性大臣の高市氏は、原発事故のことを死んだ人もいない。大したことのない事故だと言い放った事があった。さらに3人目の沖縄選出の島尻安伊子・沖縄北方領土担当相が2月9日の記者会見で「歯舞(はぼまい)群島」を読めなかった。いくら遠い沖縄からの大臣にしても、だいぶ時間がたつ。お粗末な話だ。ずいぶんの、女性大活躍である。自民党のイメージ戦略によってでたらめ女性大臣せい揃いである。本家本元の安倍木偶人形も同じような、エリート政治家一族出身のイメージ総理大臣と言わざる得ない。
こういう張りぼて揃いの政治状況になったのは、選挙民の責任である。日本人の政治意識の低さが、アイドル今井氏の目くらましの候補という結論につながる。自民党に1票を入れる人はここで踏みとどまってほしい。このままでは自民党自体が良くならない。しっかりした現実路線の政策を持っているから保守党なのではなかったのか。イメージ先行で憲法を変えられたらたまらない。沖縄出身の今井氏が辺野古移設にどういう考えがあるのか、それだけでも確認しなければならない。今度の選挙は沖縄の命運がかかっている。政策的に自民党支持者であるとしても、アイドルで票稼ぎをしようというややこしい態度には批判すべきだ。と言っても、結局はイメージで動くのだろうというあきらめが湧いてくる。一方で安倍人形は憲法9条の改定を口にしている。憲法改定の命運をアイドルが握るのか。
何故政策選挙にならないかと言えば、有権者が政策で候補者を選ばないからだ。政策など日本の希望であれ、明るい日本であれ、大差がないという事になる。その結果政策の方でも、女性活躍とか、地方創出とか、具体策がないままイメージ先行である。TPPでは亡国のTPP絶対反対のはずが、何事もなかったかのようにへらへらと課題が解決されたので、賛成になったなどという国会答弁である。アメリカの大統領選挙では、政党内での候補者選びが政策議論の公開である。政策がしっかりしていなければ間違っても選ばれないように時間をかけて選択されてゆく。この大統領選挙のやり方を日本も研究する必要がある。立候補者同士の議論を公表してゆくことだ。分かりやすい議論の可能な議会にすべきだ。いつまでも自治会のお祭りめぐりが議員の顔見世という時代ではあるまい。