ベネッセ情報流出事件
北信の山 10号 千曲川沿いに美しい山が沢山ある。人の手の入り方の加減が良い。
約760万件の顧客情報が流出した通信教育大手のベネッセホールディングス(HD)は12日、個人情報を集める目的で全国の行楽地や観光施設で開いてきた子ども向けのイベントを原則、中止する方針を明らかにした。
ベネッセが集めた個人情報が流出した。延べ1億件と言われる子供たちの家族情報である。今までとはケタ違いに問題が大きい情報流出である。規模が大きいこともあるが、問題は暗証番号とか、口座番号が出たということではない。子供の年齢とか、親の名前、住所、その他アンケートと称して集めた情報が全て出た可能性がある。子供たちの生命にかかわる危険な流出である。取り返しのつかない、重大事件である。犯罪者がこの情報を悪用すれば、誘拐などが起こる可能性がある。お父さんは、○○次郎さん36歳ですか。あなたはお子さんの太郎君血液型A型の13歳ですか。お父さんが今交通事故にあってしまい、県立病院に緊急搬送されました。太郎君今迎えの車が行くので、それで病院に来てください。こういう誘拐が起こるかもしれない。この時ベネッセは言い訳出来ることではない。
しかし、不思議な時の事件発覚である。内部告発ではないだろうか。ベネッセの社長の記者会見で、ずいぶん硬い顔をした人が頭を下げていた。どこかで見た人だと思ったのだが、元マクドナルドの会長で業績を上げた人だ。業績の上がらないベネッセの社長になると報道されていたのを思い出した。こういう事件には必ず裏がある。全く何も知らないので分らないが、何か胡散臭い。大体ベネッセは各種イベントで情報集めをしていた。どうも情報を集めて何かをしようとしていたらしい。アンケートと称して、色々の会場に陣取って色々書いてもらう。特に家族ずれが集まる会場を狙っていたらしい。そしてちょっとしたお礼の景品を渡す。こういうときは、間違っても本当のことを書いてはならない。私の家なら、笹村雷田11歳男と書く。犬である。うちの奥さんなら、笹村リン14歳女と書く。猫である。住所は沖縄県今帰仁村と書く。一番好きな村だからだ。
個人情報がともかくお金になる。ベネッセが多額の費用をかけて家族情報を収集していたこと自体が、許されることなのかと思う。ベネッセが犯罪には使わないとは思うが、経営の為には必要と考えていた。これが流出したとたん、犯罪になるのだが、集めていたことだって、名簿業者とさして変わりのないことではないか。名簿業者というものがあって、日本に居るすべての人の、名簿が出来ていると取材に答えていた。確かに今の技術であれば、基本台帳を作り、出てくる情報を上載せしてゆけば、日本人全体の名簿を整理することは、不可能ではない。これに個人の消費行動や、乗り物の移動情報、等を加えてゆけば、私よりも、私の行動を詳しく情報の整理をしている組織が存在するということになる。そろそろ箱根の温泉旅行に行きたくなる人の一覧を出して下さい。等と言えばタチドコロニ出てくれば、その情報はお金になる。お金になるなら、そういうものを準備しようという業者が現われる。
今や顔認証技術で、業者の全国民一覧には顔写真もあるのかもしれない。私が今まで描きに行った写生地の一覧を季節別に、出してもらいたい。その時泊まった部屋の番号もついでに。等とお願いすれば出てくるようになるのかもしれない。どんどんそういうことが避けようがなくなってゆくのだろう。政府や行政や警察はどうだろうか。こうした情報整理をしていないのだろうか。たぶん、政府にとって不都合な人間の把握は掴んでいる可能性が高いと思う。出来るのにやらない訳が無いと思っている。デモ参加者の顔認証を行い、警察は掴んでいるだろう。特に問題のありそうな人間は、盗聴まで行っている。私は過去たぶんオウムと間違えられて、かなりのことまでやられた経験がある。農の会の田んぼはオウムの食糧基地だというデマまで流れたことがある。それ以来、隠すより、すべてをさらけ出す方がましだと考えるようになった。