タッズ動物レスキューの様子
しばらく行けなかったが、タッズ湘南に行って来た。受入れ犬舎が建て直されてから初めてのことだ。大きな2階建の犬舎が二棟立っていた。10名を越えるボランティアの人たちが、懸命に働いていた。いつ行ってもこのことには頭が下がる。日本人も捨てたものではない。黙々と本気で働いている。掃除をする人。餌をやる人。水をやる人。散歩に連れて行く人。汚れる仕事でもいとわず頑張っている。何しろ100匹以上のワンちゃん、にゃんちゃんがいれば、大変なことに成る。今までに580頭の救助を行ったそうだ。今度の犬舎は2階建である。コンテナを大きくしたようながっちりした建物で、不安がない。一番の環境改善は冷房が入ったことである。食欲が出てきたそうだ。犬がとても落ち着いてきた。以前はどの犬も人が入れば騒ぎになったが、だいぶ静かにしている犬もいる。子犬や子猫がずいぶん生まれていた。
今回は福ちゃんの身の振り方の相談がしたかった。福ちゃんは誰にも好かれるすこぶるかわいい犬なので、どこに行っても心配はないのだが。私がお預かりしたままでいいのかどうかである。どこかの時点で、一時預かりか、里親に成るのかを覚悟しないといけない。すっかりなついてしまって、手放しがたいという面も出てきている。この辺が限界である。可愛いと言えば、子猫も、子犬も可愛いのが沢山いた。湘南タッズに来てから生まれるのだそうだ。福島ではすでに野犬化していて、なかなかつかまらなくなっているのだそうだ。捕まる犬や猫は、お腹に子供がいる弱いものと言うことに成る。それで保護してきてこちらで出産する事例が増えたそうだ。そうした場合子供たちは里親募集しなくてはならない。これまた大変な事業である。うちに来た子猫2匹も家で飼い続ける覚悟をした。何とか他の猫達との関係が出来上がってきたので、それでいいと思っている。飯館から預かった鶏はどうなるだろうか。多分もう戻ることはないと思う。家の鶏とも馴染み始めているから、そろそろ一緒にしても良いかと考えている。
湘南タッズのドックランスペースが、めまぐるしく変化しながら、ついにこんなにすごい犬舎に成ってしまった。建てては、改築し、増築し、その時その時に応じて変化してきている。多分これで終わりでもないのだろう。実行力がある人、何かをやる人と言うのが、どういう人なのかよく分かった。タッズさんは考える前に動いている、福島の犬たちを見て見ぬ振りが出来ない。動いて犬が集まってくる中、それならこうしようということになったようだ。救助に行けば、現地の状況も目まぐるしく変わって行く。それこそ行政は壁となって、救助が出来ない。それならこうしよう。ああしよう。変化しながら、犬の救助だけは続ける。今も救助を続けている。こうした組織は10グループぐらいあるそうだ。先日行政にその現状を訪ねてみたが、良く把握しているようでもなかった。何もせず、きれいごとを並べて、上手に莫大な募金を集めた、動物愛護団体もあるそうだ。
現状では、里親に出す犬や猫のお世話ではないだろうか。タッズさんはやたらな人にお渡しする人ではないので、なかなか減らない。子猫や、子犬が、沢山いるので、これから飼ってみたいと思われる人は、是非この機会に協力して欲しい。一時預かりもお願いします。まず湘南タッズに訪ねてみてほしい。心打たれるはずである。心洗われるはずである。犬ねこの救助活動には、誹謗中傷は付き物である。怪しげな活動も混在する。ともすればそうした所でためらいがあるかもしれない。どこのどういう団体に協力したら、本当の協力に成るのかが分からない。それでつい、社団法人○○協会のような、いかにも公的な所がいいと思いがちだ。ところが日本赤十字社への募金がまだ被災者に行き渡らないように、協会の経費に成ってしまったのかと見えるような結果に成りがちである。タッズさんの行っているUKCJapanが信頼できる活動であることは、長い付き合いで確信できます。是非とも協力して下さい。