焼却場の放射能汚染
江戸川区の清掃工場の飛灰の放射性物質が1万ベクレル近くあった。他にも飛灰では高い工場がいくつかあるが、いわゆる焼却灰は思ったほど高くない。飛灰と言うのは煙と一緒に外に出ようとしたものを、何らかの方法で集めている装置にくっついている油煙のようなものである。電気集塵機のようなものがあるとすれば、そこに放射性物質が集められる可能性は高い。その意味では外部に出ていない可能性は高い。むしろ高い所があるのに、その10分の1のような所もある。これはもしかしたら外に出ている可能性があると言う想像もある。いずれ何が燃やされてこういうことが起きているのかは、追跡が必要である。江戸川区が剪定枝の焼却がおおいいために、こういうことが起きている可能性はある。細かなデーターはNAOさんが教えてくれた。この表を見て行きいくつかの気付いた点がある。
放射性ヨウ素131が4つの工場で出たことである。今でも放射能が福島第一から新たに出ているということを意味している。何故家庭の廃棄物に入っていたかである。家庭の生ごみに入っていたという気がするが。どうであろうか。野菜である。食べ物を通して、放射能が東京に来ている可能性もある。もちろん風に乗って今でも飛んできているということも考えられる。ごみと言うものは不思議なもので、暮らしを反映する。こういう調査をして、もっとあり得ない医療廃棄物の放射性物質など出ないかと思ったが、出ていないようだがヨウ素とセシュウーム以外を測定したのかどうか。それにしても東京都はやることはやっている。環境省は28日、放射能に汚染された一般廃棄物の処理方針を暫定的に定め、東北や関東甲信越の15都県に通知した。 通知では、焼却灰などの放射能濃度を測定するように求めた。当然のことだが、あまりに遅い。
お茶で高い値が出た時点で小田原では、何故やらなかったのだろうか。即座に市長の手紙でやるべきと書いたが、返事もまだ来ない。その時小田原市は空間線量の測定をしていると、意気揚々とホームページに書いていた。今さらである。空間線量など小田原で現時点で測定しても、それほどの値は出ない。一番高くても0,14マイクロシーベルトである。出ないことが分かっているから空間線量の測定を始めたとしか思えない。空間線量を計るべきだったのは、3月11日からの1カ月である。肝心な時のデーターが行政にはない。県のやるべきことだなど発言していた。今やるべきことは、土壌の測定である。焼却場の6項目の測定である。下水汚泥の継続的測定である。これから本気で取り組まなければならないのは、魚介類の測定である。わたしのような大雑把な60歳過ぎでも、魚を敬遠しがちになっている。行政の対応からすべてに信頼が置けない。
溶融スラグに何故放射性物質が少ないのか。これは興味深い。ガス化して外に抜け出ている可能性は無いのか。東京都の溶融炉の排ガス処理の仕組みはどうなっているのだろう。燃やしている内容物が、一般の焼却場とは違うということなのか。分かる方がおられたら教えて欲しい。環境省の指示が遅れたとは言え、出たのだから、さすがの小田原市もやるのだろうか。しかし、静岡県知事の対応もある。科学的根拠がないからやらないなどという恐れもある。一日も早く測定して、対応してもらいたい。その際、周辺土壌の測定も同時にやってもらいたい。これを2,3カ月続ける。外部への飛散が確認できる。必要なら、以前の土壌を保存してあるから提供しても良い。今からでも変化を継続してみることが大切になる。市民の不安を取り除くためにも、科学的なデーターの測定と公表が重要である。
昨日の自給作業:田んぼのコロガシ2時間 累計時間:41時間