「原発をどう乗り越えるか」シンポジューム
「原発をどう乗り越えるのか」
ー福島第1原発から30km圏内外地域飯館村、いわき市北部、川内村の現状ー
日時 2011年6月19日 13時~16時 (日)
場所 小田原市役所 7F大会議室
会費 無料
小澤祥司 飯館村現状報告 (日本大学生物資源学科非常勤講師)
橋本宙八 いわき市北部の30k圏内生活者 (避難中)
風見正博 川内村自給自足生活者
他
テーマ 『これからどう暮らし、どう生きるのか』
橋本宙八 風見正博 小澤祥司 他
共催NPOあしがら農の会 NPO新月の木国際協会おだわら NPO エコロジーアーキスケープ
後援 小田原市環境政策課
問い合わせ 岩越松男 m.iwakoshi@suido.sakura.ne.jp FAX 0465-66-1781
第1部 現状報告 13時15分~
第2部 原発を乗り越えられるのか シンポジュウム 14時10分~
アクセス:小田原駅西口2番 伊豆箱根バス
12:20発 12:40発 約8分
*休日の為 南東1回通用口から
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飯館村の退去が続いている。福島第一原発の放射能の死の灰は、農地を汚し、海を汚し、300キロ圏の小田原の土壌汚染にまで広がっている。飯館では『までいな暮らしの村』を、目指して新しい村作りが進んでいるところだった。その協力者として活動されてきた、小澤さん。そして、漠原人村で自給自足の暮らしをされてきた風見マサイさん。マクロビオテックの食の見直しを提唱していたいわき市の橋本宙八さん。農の会で、あしがら地域での循環する暮らしを実践してきた我々とで、原発によって起きてしまったこの事態を、乗り越えることが出来るのかを、話し合ってみたいと思っています。
それは『地場・旬・自給』を掲げて活動してきた、農の会の方角の確認にもなる。自給的に生きるということ。までいな暮らし。その目指して来た方角と、原発の輸出までしようと言う国の方角。経済競争の行き着く先。能力主義は人間に幸せをもたらすのか。一人が自らの暮らしを考えた時、日々の暮らしに於いて、何が出来るのか。個人の無力感と、国の横暴への個人の姿勢。この原発事故をきっかけに、何が変われるのか。4月、5月と節電をした。25%位の節電である。今までいかに無駄に電気を使って居たかである。電気の恩恵を受けて、消費的に暮らしてしまっていた。一人のわずかが、国の方角を変えられる。この実感が得られるかどうかにかかっている。一人の努力など、無駄なものだという、無力観を植え付けたのは、実は権力である。
個人の力、実はこれがすべてである。これを全く信じていないのが、政府である。官僚もそうなのだろう。国民を全く信じられない現代国家。そこで政治家を選択する人は、プラグマティズム的ということになる。悪いものを見過ぎたというか。人間を信じられなくなっていながら、その中で政治を司ることに成る。「人間が変わることで社会が変わる」という思想は、いかにも宗教的である。自分だけがやったとしても何も変わらない。多くの人がこう感じてきたと思う。言いかえれば、社会までは手に負えないので、自分達の周辺だけでも、同じ価値観で生きよう。こういう動きを求めてきたのかもしれない。その生き方が、原発事故で問われている。
昨日の自給作業:代かき3時間 累計時間:9時間