タマネギの植え付け

   

今年はタマネギに力を入れている。去年も力は入れたのだが失敗した。懲りずに挑戦する。これが面白い。原因はタマネギバエの幼虫がタマネギの苗を食べてしまったということだった。私はどうも疑わしいとは思っている。ウジがいなかった。それなりの推測する理由もあるが、出来ない人間がああこう言っても仕方がない。ともかく今年は、すべてを払しょくして頑張ってみている。品種はソニック、ネオアース、泉州、と3種類である。ソニックは早生だから早めに食べる分と思って作る。ネオアースは晩生で保存用、泉州はいつも作る品種。どれがいいかもわかっていないのだが、今年は比較してみようと思っている。ともかくまずは苗作りである。正直苗は小さい。20センチ以下で細いものある。しかし根はどれも良い。種苗店で売られているものより、根は2倍はある。結果次第だから今から自慢しても仕方がないが、自分なりに苗作りは成功したと考えている。

育苗箱で作った。苗土は昨年の踏み込み温床の風化したようなたい肥を使った。堆肥と山土を半々くらいに混ぜた。いつもなら養鶏場の床を入れるところだが、止めておいた。苗土を育苗箱に入れて、すぐ種をまいた。最初の計画では筋蒔きにしようと考えたのだが、始めてすぐにあきらめてバラマキをした。性格から緻密なことはできない。大した違いは無いとすぐ切り替えバラマキをして、フルイを使い見えなくなるまで覆土。そのまま畑の隅に置いた。水やりだけは豆にやったと思う。乾いてはやるという感じだ。ここにはいつもとても気遣う。草取りを熱心にやると決めていた。小さい内に出来る限り摘みとった。これも珍しくやり通した。畑にじかに苗床を作るのでは草が多すぎて諦めた年もある位だった。小さな細い苗だが、根だけは立派な苗が出来あがった。

植え付けは、3種類。1、高畝にして3列植え、条間株間20センチ。2、低い畝で不耕起移植。3、穴あき黒マルチ。実験しないとどうも安心できない性分。肥料については、4週ほど前に、鶏糞たい肥を入れてある。植え付け時期はばらばらになってしまい。まだ一箱残っている。泉州50本ぐらいだろうか。残りは無肥料の高畝のところに植えて見ようかと思っている。土さえ良くなれば無肥料でもできると考えている。土の状態を見る意味でも比較してみる。今までの様子では、無肥料のところの方が活着はいい。無肥料は立ち上がりでの失敗は少ない。根が突然肥料分に触れつというのも関心しない。植え付け時には水をやらない。苗箱にも畑にもあえて水はやらない。最初の植え付けてから2週ほど経過した。根づいたようである。腐食を嫌うという意味を真剣に観察している。表面には小さな草が一面芽吹いている。草を削ってやりたいと思うのだが、タマネギが動いてしまいそうなので我慢している。不耕起のところは草が生えないし、苗の様子も案外にいい。タマネギが他の草を嫌う意味を知りたい。

追肥をやってみようと考えている。どのタイミングがいいのかは難しいが、冬の間に根を張ってもらう。根が十分にはる、ということをどのように促進するかがタマネギのポイント。草を頑張って取る。肥料は無い方が根は伸びる可能性がある。早春になって球が出来てくるタイミングで、鶏糞たい肥をまいて、土寄せをする予定である。ここの時期の見極めが重要。充分にはった根が、地温の上昇とともに、今度は結球を促進する。そういうイメージでいる。この切り替えが冬に育つ作物の基本的な生理ではないか。いずれ麦踏と一緒で、寒い時期霜で浮き上がらないように踏みつけておいた方がいい。もう少ししたら、草を削りながら、踏み込んでやるつもり。場合によってはこの時点で敷き藁も一部やる。敷き藁が問題のような気がしているので今はやっていない。

 - 自給