電動生ごみ処理機
電動生ごみ処理機は、環境に良い商品であろうか。小田原市でも長年電動処理機補助金を続けてきた。総数700台補助と記憶している。現在、生ゴミ出さないに登録した人は、確か20数名。壊れやすい機械なのか、大半の人が止めているようだ。継続している人は、昨年と今年の合計にすら足りない。補助金をもらって電動生ごみ処理機を購入し、小田原市のモデル事業の対象であるにもかかわらず、登録もしないというのは、どう考えてもおかしい。機械が壊れてしまったのか、電気代がかかるのに気付いてやめたのか。何としても長年無駄遣いをしてしまった。先日も、市長のタウンミーティングの席で、小金井市で800台の電動生ごみ処理機を使った、生ごみ処理をしている事例があるから、小田原でも取り組めというような意見がでた。(笹村の受け止めた感想で、発言者はその意図はないとのことです。)まさに環境破壊をしろということである。電動でやる位なら、燃やした方が環境的にはましである。電動でやっていることは生ごみを乾燥しているだけのことだ。それを、燃やすごみに入れて出すという人までいる矛盾した現状。
環境運動には、こういう間違ったことが一旦方向づけられると、止まらなくなるところがある。何がより良いかが見えにくい。電動生ごみ処理機は、環境的方法ではない。もし、環境的であるというなら、是非反論してもらいたい。1カ月600円から、1000円の電気代がかかると言われている。最近は電動バイオ式とかいうものが出ているが、結局は土に埋めて1カ月で処理できるとかいうのだ。基材も当然必要。要するに最初から土に埋めた方がいいくらいだ。随分多くの市町村が補助を出している。鎌倉市など4万円までの補助。環境を知らない街を宣伝しているようなもので、私には恥ずかしい。これが、補助を打ち切ったりすると、電気屋さんからの苦情があるらしい。少しは商売の足しになっているということか。電気式の方が向いている人がいる。生ごみをごみ出しの日に重くて出せない人。こういう特殊な人に限定してならまだ分かるが、健康な普通の人が、電動生ごみ処理機を使う理由が分からない。
確かに生ごみの処理方法が見えなかった時代はあった。燃やすのは良くない。何かいい方法は無いか。やみくもに模索した時代がある。その時に電動生ごみ処理機が登場して、燃やさない処理法があることを主張したのは良かった。しかし、もうそれは10年くらい前までのことだ。生ごみは発酵処理することが一番、理屈にかなっている。そして土にかえす。生ごみの処理には、年間1世帯7000円から、1万2000円くらいかかっている。生ごみを出さない世帯があるからと言って、この経費が減少するためには、1割くらいの家庭が実践した時に実現する。経費削減に本格的につながるためには、総量が問題となる。1%程度の減少では1世帯3000円程度の削減ではないだろうか。灰の処理費、契約によって全体の人件費などがいくらか減る。水分の多い生ごみが減ることは、炉の痛み。燃焼効率。助燃剤に影響がある。
全国の自治体では、電動処理機を相変わらず補助対象にしている。いかに環境問題が感情論で動いているか。科学的視点に欠けている証拠である。環境に配慮した都市などという間違った認識が残っている。電動式は環境破壊の処理方法である。これが全国で普及したら、原子力発電所がどれだけ必要になるか。平和都市宣言の広島市が2万円の補助でやっていることが理解できない。平和都市なら、すぐにも止めなければおかしい。原始爆弾と、原子力発電は兄弟である。温水トイレは、原子力発電所1台と聞いた。電動生ごみ処理機に至っては、10台にはなるだろう。こんな環境破壊の製品に多額の税金を何時までも使う理由が分からない。今年の「生ごみリサイクル交流会2010」では、相変わらず電動を推進するグループの発表があったという。どういう根拠なのか聞かせてもらいたいものだ。
昨日の自給作業:草刈り2時間 累計時間:6時間