お茶畑の台刈り後

   

お茶畑は5月30日に台刈りを行った。上の段は思い切って、きりつめて60センチくらいまで。下の段は通常の葉が無くなるくらいの高さにしました。その後田んぼの作業に入って、お茶畑は気になりながらも、遠くから見ている位だった。草がすごいようだとは思っていたが、つる草がかなり覆っていた。ヤブカラシ、ヒルガオ、ヤマノイモ、の3種類の繁茂。掘れば山いもが出てくるかも。今までは、お茶の葉で覆われていたから、草も出にくかった。葉がほとんどないのだから地面まで光が入り、また一気に草が復活したのだろう。昨日は、草刈りもあったが、周辺の覆ってきている樹木の枝を払うことが、重要であった。台刈りをして幹の軸だけになってしまい、葉を落としているお茶を復活させるには、陽が良く当たることが大切。いわこしさんが一人で刈り込んでくれた。大変だったと思う。

高い木に登って枝を落とすのだから、とても危ない。また、チェーンソウは重い。片腕と足で、バランスを取りながら、体をロープで固定して、その姿勢で、20センチほどの枝を落とした。身体の確保も難しいが、安全に作業する手順が難しい。さすが、不安な事態もなく、どんどん明るくなった。10年前に思い切って切ったはずが、前以上に覆ってくるのだから、木の再生力はすごい。奥の孟宗竹もどんどんお茶畑に迫ってくる。これも、5,6本切った。立派な孟宗竹で、太いものは、20センチある。あまりに立派な竹なので、打楽器にして敲いていた。しかし、虫が入って中から粉が出るようになってしまった。冬の切りどきに、今度はあの太い竹を使って、ランプを作りたいと思っている。側面をドリルとのこぎりで、点と線を重て空けてゆく、絵を描く。中から、の光が、その穴から部屋中に模様を作る。

お茶畑の草取りだった。台刈りした上段が草がほとんど取れなかった。9時から12時過ぎまで目一杯やったが、やりきれなかった。次回は、10人は最低でも必要。草取りに加えて、たい肥まきもある。7月に整枝を行うという予定もあったが、これは必要がない。刈り込むほど葉が出ていない。護岸工事の問題で、崩れた個所をどう直すかもある。これは県土木に一度聴きに行ってみたい。川の管理上の問題と思われる。堰堤を作った時の工事法に問題があったために、お茶畑に2か所陥没が出来ている。危険である。いつまでもこうしておくわけにもいかない。このつる草の様子をみると、お茶農家が無農薬でやるということがいかに困難かが分かる。農の会の場合は、人海戦術でなんとかこなしているが、草取りが1反、5人工の3日の仕事なら、少なくとも15万円くらいかかる。自然農法は、自給でなければ不可能である。どうしてもとなれば、それなりの価格になる。

40日間でこれほど草が生える。草はすごさに負けるが、これが日本の自然の豊かさである。良い土になればなるほど、草は伸びる。当然ではないだろうか。大体年5回の草刈りが必要。1平米1キロあれば、1反なら、1トンである。反当たり、5トンも草を入れることになる。少々大げさかもしれないが、この草の意味が腐植の豊かさだと思っている。良い土地とは、何万年も同じように草が出て、草が枯れ積み重なってできた土壌。この腐植の量が良い土壌ではないのだろうか。ただし、作物によって違うようだ。田んぼの豊かな土壌と、畑の豊かさとでは、かなり違うようだ。お茶畑の良い土壌とは、里山のような、落ち葉が降り積もるような土壌ではないか。その意味では、農の会のお茶畑は条件は悪くない。コントロールさえ上手くできれば、良いお茶がとれる畑ではなかろうか。

昨日の自給作業:お茶の草取り3時間 累計時間:14時間

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