ミナミの場外車検場最高裁判決

   

大阪・ミナミの場外車券売り場をめぐり、最高裁第1小法廷(甲斐中辰夫裁判長)は15日、「業務上、著しい支障が生じる恐れがあると認められる区域に医療、文教施設を開設する者は、原告適格を有する」との初判断を示した。自転車競技法の施行規則は、設置許可要件として「文教、医療施設から相当の距離を有し、支障を来す恐れがないこと」と規定。同様の規定がある競艇など公営ギャンブル施設の是非をめぐる訴訟に影響を与えそうだ。

小田原の競輪場はまさに相洋高校と隣接している。小田原高校も隣接し、文教地区の中に競輪場がある。通学路はまさに、競輪客と共用している状態。しかも、都市計画公園の中に存在する。城址公園から、白秋路と小田原でも一番の観光客を迎える地域である。いつまでもこんな状態にしておいてはならない。最高裁の判決でも認められたのだから、近隣教育機関の関係者は、廃止の訴訟を起こす義務があるだろう。もし訴訟を起こさないとしたら、子供たちの教育を考え違いしていると言う事にならないか。競輪で全てすってしまった元ボクサーが、周辺の住宅に押し入りお年寄りを殴り殺す事件まで起きている。もし、通学途中の子ども達に何かがあれば、その責任は学校にあると言う事にならないか。主催者として運営を続ける小田原市には、住民の不安、不快、に対し何も手を打たないでいることは、こうした判決が出た以上、法的責任も問われると言う事になる。一日も早い廃止を決断しなければならない。

一方、公営賭博を健全娯楽であるとする人もいる。民主党俵鋼太郎小田原市議は「地域経済への波及効果、交流の場、余暇を楽しむ大衆娯楽としての役割など」を評価して存続に努力すべしと言われている。小田原市競輪事業検討委員会河口浚委員の発言「競輪場は、ファンである高齢者に取っては、同じ目的を持って行く場所であり、交流の場であり、社交の場であり、安らぎの場である。そのような場所を仮に廃止したとすると,その高齢者たちはどこにその役割を求めるかということを考えると、そういったことも競輪場のメリットの1つであると思う。ある意味では、老人医療費の削減に繋がっているとも言えなくもない。また、節度あるギャンブルは人生の潤滑油でもある。競輪が、地方自治体が携わっている公営ギャンブルであるということも、メリットであると言える。」

様々な意見があっていい。その上で、小田原の将来の街づくりの方向とし、どの道を選ぶのかだろう。最高裁判決で、公営賭博の位置づけはでたのだと思う。市民投票でもしてみたらどうだろうか。経済的な恩恵があるという考えは、花月園の場合を見るように、将来赤字になるだろうと言う予測が一般的であろう。女子競輪を開催すれば利益が又出る。こう言う予測も一方にあるだろう。公営賭博として、倫理的に問題があるとする人もいるだろう。まさに、節度あるギャンブルは潤滑油であるとする人もいるだろう。結局は政治的決断である。今度の市会議員選挙では、全ての立候補者に是か非かアンケートをとる必要ある。小田原の街づくりの方向を、反映した課題である。歳入は間違いなく減る。

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