2008自給のまとめ
ほぼ今年の自給農作業は終わりのようだ。時間の記録を拾ってみる。1月14時間、2月11時間、3月16時間、4月28時間、5月36時間、6月37時間、7月23時間、8月14時間、9月33時間、10月41時間、11月25時間、12月13時間(麦踏の1時間を加える)2008年合計時間295時間これが集計した、笹村の今年の自給に要した時間である。記録を忘れていたり、30分以下の作業で、記録しようのないものは省かれている。例えば畑を眺めた。これは記録されていないが、それなりに大切な作業である。これを加えて丁度、365時間と考えるのがやはり良いのだろうか。毎日1時間で人間食べ物の自給はできると言う事だ。昔やったときは開墾からやっていたので、1日2時間であった。技術も環境も今より劣る。ただし、体力は今より勝る。もう畑が完成してしまえば、作業量は減るばかりだが、体力も減少するから、今後もこんな物と考えて於ける。来年も記録してみて精度を上げる。
全体では草刈の作業時間が多い。攻め寄せる草を何とか凌いで、たまにはやられながら、一年を過ごしたような気がする。本当に草と言うものはすごい物だ。草生栽培と言うか、自然農というか、草の中で作物を作ることは、本当に難しい。作物の事を熟知していなければ出来ないことだ。100の作物があれば、草との関わりも100の個性がある。そうは簡単ではない。その上、土の状態や天候の変化、全てが動いている条件の上だから、限りなく複雑化する。所が上手な人は難無くやっている。理屈でなく感性でこなしている。その上に無限ともいえる記憶の蓄積を持っている。その名人の技を、素人の誰もが出来るものに置き換えたいと言う、野望があるのだから荷が重い。勝手に担いでいるのだから、重いなどおこがましいこと。農業は難しいようで簡単。自給など出来るわけないと思い込んでいた私が、一日1時間で自給ができるようになったのだ。
今年は「良い土」このことをずーと考えていた。良い土は何故雑草が生えないのか。土がよければ雑草だって蔓延りそうだ。作物にだけ良い土とは何か。そんな物ないだろう。一言で言えば腐食質が多く。ミネラル分に富んでいる。そのため微生物が増加し、適度の湿度が保たれ、又水はけが良い。もう一つ難しいのは「わたくしという者」のクセに適合する、土の良さ、の事がある。やるときはやたら集中してやりたくなるが、やらないときもそこそこ保たれる状態。自給はそれで出来ないと困る。作業が集中してあってもよいが、毎日こまめな継続力がない。そういうクセを乗り越える栽培法である。そんな都合いい話があるかと、言われそうだが、畑の方が耕作者ごとに適合してくる、と言う現実もありそうなのだ。水道の水を毎日撒くような人もいれば、雨任せの人もいる。そんな様々な違いと、耕作法は連動している。
稲とトマトに相当入れ込んでいる。今年トマトの個性がだいぶ判って来た。路地で結構採った。11月まで採っていた。トマトが水を嫌う感じが少し判った。連作障害が起きるといわれる、地中の状態も何となく推測が出来た。根圏というものをイメージしないといけない。根は深く広く張ればそれでいいというようでもない。順次使う根を変えてゆくというのもある。トマトは茎が地面に触れば根が出る。そこで徐じょに倒しながら、新しい根を利用する。トマトなら良い管理ができるのは5本が限度だ。それ以上に成ると雑になる。以下に作っているものを思い出すまま、上限を書き留める。来年はどの程度考えが変わっているか。いずれ、作りすぎないことが、自給のコツだ。
追記、ピーマンなら3本、キュウリは3本をずらして2回、ナスも3本。オクラ2本。タラの目10本、フキも3坪、山ウド10本。ジャガイモは5キロ2回。タマネギは300本。キャベツ10本を2回。里芋10株。ヤマイモ10株。牛蒡10本。アスパラ10株。エンドウ10株。ニラ5メートル植えっぱなし。セロリー3メートル。ニンニク15メートル。蓮根3坪。インゲン10株。菜花10メートル。白菜10株2回。ブロッコリー10株。冬瓜1本、カボチャ10本、ソラマメ20本。トオモロコシ、10メートル2回。さつまいも5株。しょうが10本。青梗菜、ター菜少し。ミョウガ3坪。シソも少し。山椒。春菊3メートル。空芯菜エンサイ、サニーレタス、小松菜、青物5メートル順次。大根、株なども順次。麦は3畝、米も3畝、大豆は20メートル(共同)長ネギは成功したことが無いので、葉ネギを5メートル植えておく。そのほか、スイカとか、イチゴとか、メロンとか、やってみてもいいものなど少々、ホウレン草はできない。果樹も一通りあったほうが楽しい。しかし、随分やっている、50種はある。100種やる百姓と言うから、半人前で丁度か。