小田原市議会の議論力

   

昨日小田原の議会の傍聴に出かけた。ごみ問題の質問があるからだ。小田原市議会はネットで、中継されている。所がネット中継のスケジュールが、表示されていない。本来なら、質問部分をクリックすれば、その人の質問が出るようにくらいすべきだ。それほど難しい事ではない。そのこともあって、誰が何時何を質問するかを教えてもらうべく、議会事務局に寄った。所がその一覧表が事務局にないので、5分ほど待たされた。そこで、歴代市議会議長の写真を見ていると、確かに第40代の議長は隣に越して見えた、鈴木さんだ。事務局によると議会ホームページには一覧が在るのだそうだ。帰ってよく見たら確かにあった。最初のページの表示がわかりにくい。定例会開催中という表示をクリックすると、そのページの前のページに行ける。さらにクリックした先にあった。しかし、情報が知りたいのは、誰が、何を、何時質問するかだ。その案内が最初のページにないのは不親切だ。

あれこれあって、遅れて議場に着くと、既に質問が始まっている。急いで入ろうとする、又入り口でいつもの注意の繰り返しだ。やっと入いると、佐々木議員の既に質問の半ばだった。私が関心があるのは、ごみの事だ。広域処理に移行しようとして、今最も重要な段階である。前回の議会では、誰一人ごみについては質問すらしない。小田原の市議はごみに関心が薄い。いや全くない。今回正直に言えば、佐々木議員に質問するようにお願いした。佐々木議員は前に一度したと言う事で、質問の予定はないようだったが、どうしてもやって欲しいと頼み込んだ。佐々木議員は「子供の気持ちを議会に」と言う事が、自身のテーマで今回も二つの質問を予定している。時間的にごみ問題を入れる余裕がない。それは良く判るのだが、又誰も質問もしないと言うのでは、ごみはいよいよ、陰に隠れて処理されてしまう。ごみ問題のエキスパート議員を育てる必要がある。

ごみ問題に本当の意味で関心があるのは、当事者たる市長だけではないだろうか。市長の答弁は、質問者よりむしろ的確である。申し訳ないが、問題を自らの事として把握していないのは、環境部長である。検討しますの連発である。6月の議会でも検討します。を連発して、何も検討しないで半年たった。やらないなら、やれないなら、そう答えればいい。いかにもすぐにもやりそうに答えながら、何が進んだと言うのだろう。議論と言うものが、成立していない。質問者も質問するだけ、答える方は検討しますだけ。「検討します。」は議会の禁止用語にしたらどうか。期待させるだけ、罪が重い。議論にならない原因は、議員の側に大きい。議論が下手だ。以前松本雅子議員は鋭かった。議場で議論をしていた。例えば、小田原駅前の倒産した地下街に、再度行政が税金を投入する時に、その責任の所在を明確にさせた。

失礼ながら、現在の議員は議論する。この能力に欠けている。自分の主張をとうとうと述べるのは結構だが、議場で演説していても自己満足以外の意味がない。先ず、行政の矛盾を付いて、答弁をせざるえなくする。そしてそれを根拠に、次の答弁を引き出す。ごみで重要なことは、今までの議場での議論の積み重ねだ。どうも事前の調整レベルで、済んでいる。今重要なことは、検討委員会が4つも出来て、何故、ごみの事を検討する委員会が出来ないかだ。しかも繰り返し、作ることを検討するとは答弁している。それを何時までに、どういうものを作る。こう解答させる必要がある。出来ないなら出来ないといわせる事が、議論の始まりだ。

 - Peace Cafe