田んぼを作る

   

山北では山を切り崩して、田んぼを作った。舟原でももう一度田んぼを作って見たいと思っている。1畝の田んぼでいい。もう一度やって見たい。20メートル×5メートル。これだけあれば、50キロのお米がとれる。裏作で小麦を作る。30キロ取れる。合計80キロ。これで、穀類の自給は充分である。周囲の畦が50メートル。ここに大豆を植える。150株。3キロ取れると。味噌で10キロになる。1人の自給はこれが基本になる。これは以前山北でやってみたことだ。今は共同の田んぼで、やる方が合理性があるし、楽しいのでみんなでやっている。しかし、自給自足を体験してもらうには、一まとまりの姿を見て、体験してもらう必要がある。又、田んぼの実験でやって見たいことも次々でてくる。家の脇で充分観察したい気持ちがある。この冬には下の畑の1畝を田んぼに作り変えようかと思っている。

今年、サトイモや、台湾ヤマイモをつくったあたりだ。今収穫を続けている。サトイモは出来が悪かった。味はいいのだが、収量が少ない。タケノコイモと呼んでいる京イモだと思うが、これの小芋は上手い。これを塩茹でにして食べるのは最高である。子供の頃の記憶に繋がっているからだと思う。しかし小芋など、いつもにまして採れない。小芋がほとんど付いていない。夏の乾燥が良くなかったのではないか。台湾ヤマイモは1キロ程度になっている。摩り下ろして食べているが、イチョウ芋と呼んでいるヤマイモに較べると、味については好みではない。粘りは相当に強いのだが、こくが薄い。料理法を今度は変えてみたい。おいしく食べれるなら、掘りやすいのがありがたい。最近、山で掘った大きな自然薯を食べたので、あれと較べるのでどうしても落ちる。あの悪条件の杉林の石ごつに生えているヤマイモがあんなに美味しいのに、なぜか畑に作ると、味がガクッと落ちる。不思議な物だ。

イモをやたら掘っていて、田んぼにしたくなったのだ。田んぼがあれば、カエルも来る。生き物が増える。ドジョウも飼える。冬季湛水の実験も出来る。直播の実験も出来る。あれこれやりたいことばかりで、困る。アトリエの前はハーブの畑にすっかり変わった。ここは私の手からは離れた。ウコンを最近堀りあげた。結構な量取れた。5キロはある。これを蒸して、乾かして、粉にして食べるらしい。まだ、秋ウコンの方は掘っていないが、こちらはもう少しそのままにしておきたい。陽だまりの畑で、昨年はジャガイモが年を明けても青々していたぐらいだから、掘らないで置いたらどうなるだろうかと思っている。もう一つ挑戦したのが、ニンニクの移植栽培。畑が空かないから、一箇所にまとめて植えておいた。それでやっと場所が出来たので、ネギの隣に一畝移植してみた。そのままのところもあるので、比較してみたい。

深畝栽培の大根は芽は出てきたが、生育は遅い。ほうれん草はまったく芽が出ない。昨日も氷が張っていた。畝底でもダメなのかもしれない。トンネルや黒マルチにすればできるだろうが、どうも抵抗がある。小麦は生え揃って、麦踏を何時するかという状態である。4葉期が麦踏みらしいので、まだ早い。田んぼ作りをやりたくなったのは、いよいよ畑でやることがないからだ。踏み込み温床を作る落ち葉かきとか、年内にやるのは柿酢の仕込ぐらいだが、去年も作ったし。今年はどうしようかと思っている。味噌の仕込みは2月に成るし。田んぼの畦の修復も来春の事になる。保存のイモ穴はほぼ目途が立った。やはり12月は田んぼ作りを始めるのがいいだろう。

昨日の自給作業:ヤマイモ堀など2時間 累計時間:7時間

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