8月の自給畑

   

今年の夏は、とても不思議な天候だった。前半は全く雨が降らず、最後の1週間振り出したら、止まらないと言う感じで、300ミリぐらい降ったのではないだろうか。と言っても舟原で言えば、400ミリは降った。最近のゲリラ豪雨と呼ばれる傾向は、今までのような形で残される記録だけでは、実態と言うものが蓄積できないと思う。2008年の8月は300ミリで雨の多い年でした。と言うような事に成る。やはり雨は少ない8月と言うのが記録とは別に農業的な、見方だろう。最後に来て、降った雨も地域により、バラツキが大きく1地点だけの記録では、自分の所の事は、見えないだろう。特に、箱根の西斜面は雨が多かったと思う。記録的にはわからないのだが、川の様子でそんな気がしている。そうすると、地下水や田んぼへの水については、充分の補給が、雨の降らない時期でもあったことになる。だから、田んぼには実に恵まれた、天候だった。

月末の大量の雨が、9月に入ってからの雨だったら、田んぼは何処も倒れただろう。1週間の違いで、倒れる田はなかった。農の会の大豆畑のある、大井町方面では水路が決壊した。田んぼが水浸しまでなった。それでも大豆畑は被害も無く、花が咲き始めている。高畝耕作が成功している。最近は雨が多いこともあり、畝間はいつも水がある。大豆は花が咲き出したら、水が好きに成る。農の会の耕作法は7月7日前後の種蒔きでやっているが、これはほかと較べて遅いことに成る。この遅いと言う事は、実は重要と考えている。天候との兼ね合いだ。畑に水が来るようになって、花が咲き出すタイミングがいい。秋の雨が終わって、畑が乾いてからの、収穫。これは年にもよるが、遅めの耕作が全体的にいい。問題は他所より送れる精神的な負担がある。田んぼもみんなが早くなるのはここにある。

お茶畑ではあの豪雨で、陥没が生じた。鶏糞まきをしていて、私はおっこってしまった。初めての経験だったが、身長ほどの穴が、お茶の畝間にあったのだ。ビックリした。落ちたときは全く分からず、あっと思ったら、鶏糞をかかえたまま、穴の中に居た。出るのはもがいて大変な事だった。どこかをぶつけると言う事も無く幸運だった。そのときお茶畑の断面を見る事になった。何とあれだけの雨でも濡れているのは20センチまで、その下はサラサラ状態だった。サラサラ状態に根があるのだから、お茶には良くない。葉の出方は少なく、これでは来年の収量は減るのではないだろうか。何故陥没が起きたか。どうもお茶畑のある場所は昔は沢だったのではないだろうか。そこを徐々にお茶畑として整備した。後に河川改修が行われた。そのときにその沢は処理されないまま、埋められてしまった。地下では徐々に空洞が出来たのだろう。

いずれ、8月は自給農作業が出来なかった。暑くて、体調不良もあり、充分に動けなかった。それで、諦めた。どうしてもやらなければならない、養鶏のほうを優先した。こちらの作業で精一杯に成った。自給の場合、本業で忙しい時期は誰にでもあるだろう。これを上手く調整して、無理をしない組み合わせは重要だ。8月動きにくいなら、8月動かなくても出来る、自給を考えた方が良い。その意味では、根菜類はほっておいても、草に負けない。9月には入って、手を入れれば間にあう。とすると、やはり葉物をどうするかと言う事になる。草が出てもつる性の胡瓜や冬瓜、ニガウリ、などは棚があれば大丈夫。棚を常設のしっかりしたものを、一列、2畝分作ることにする。ピーマンばかり食べていたが、シシトウや、ピーマンは丈夫で8月は食べきれないほどなるから、葉物のつもりで食べていればいいかもしれない。ヒユ菜、アマランサスはいくらでも雑草として出てくるから、あるいは田んぼの隅で、エンサイをやると言うのも、自給の葉物にはいいかもしれない。

昨日の自給作業:草刈1時間(+2時間) 累計時間:17時間

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